見出し画像

夫の大腸精密検査

今は「新型コロナウイルス」で話題が持ち切りですが・・・
病気はどんな時でもやってくるもの。
そして、その病気も緊急性があれば、こんな中でも手術の決行や入院ということになる。
決して、「新型コロナウイルス」だけが入院対象ではありません。
だからこそ、自粛して、自分が医療従事者のお世話にならないようにするのも、今私に出来ることだと思っています。


昨年の健康診断で血便による精密検査がありました。
夫は健康ではありましたが、40歳手前で「糖尿病」を発症。
それからは健康には気を使いつつも、ストレスが溜まらないように工夫してきました。
とはいえ、年齢のことや、体調への負荷も大きく、最近の健康診断では「経過観察」から「精密検査要」が多くなりました。
前回は「ピロリ菌の精密検査」、今回は「ピロリ菌の経過観察」と「大腸の精密検査」です。

ピロリ菌については、そこまで心配はしていませんが、胃潰瘍は胃を荒れさせるし、穴が開くと糖尿病のこともあり、気になります。
本人的には「大丈夫」の一点張り。
まぁ、大体の男性と同じだと思いますが。

まぁ、仕事のストレスも溜まっているので、好きなビールや焼酎が飲めなくなると脅かして、精密検査を受けてもらいました。
痛くなければ病院に行かないのは分かっていますが、好きなことに制限がかかるのであれば、そこは恰好をつけるところではありません。
好きなことを好きなだけしたいのであれば、自分で律してください・・とお願いしました。
私も好きなことを止められるのは嫌なので・・・。

45歳を過ぎてからは、やはり「経過観察」で済まされることが少なくなりました。
「精密検査」がくるのはステータス。
そんなおやじ思考では困ります。
「精密検査」というのは、限りなく入院に近いものなのだと言い聞かせました。
そして「入院」が困るのではない。
今の自分たちはそれができない状況なのだから・・・と言いました。

うちの世帯は大人4人ですが、一人は後期高齢者であり、1人は独身で一人暮らしをしてもらうには収入が少なすぎるということで、義母の希望もあり、同居しています。
夫が入院して、入院費もかさむ中、今と同じ生活をするための、2人に夫と同じ収入を望むことはできないし、私が夫と自分の分の収入を稼げるかというとそれは無理。

こういってはなんだが、精神的にもそこまでの義理がないというか・・・ちょっと無理。
生活費や水道光熱費、住宅ローン、すべてを二人で背負ってきているので、やはり困るものです。
そして、義母は認知が進んでいるので、現状を理解してもらい、生活サイクルを変えるというのはとても難しく、不安要素となります。
認知症はライフサイクルが変わると認知症を進めてしまうことにもなるからです。
なので、夫には「入院したら、この生活を変えないといけないし、そのことを義母にも義妹にも話して協力してもらう」と言っています。
夫はもちろん分かっているので、出来るだけそれは避けたいのだと思います。
なので、病院にも行くし、糖尿病の数値を少なくするために自分の出来る範囲でしてもらえています。
でも、私と夫がそうしたところで、義母も義妹も気にしてはいないのかもしれませんが・・・

今のような生活を送ることが出来るのは、夫の頑張りであると事あるごとに夫に伝えています。
もちろん、お互いに働いているので、引け目を感じることはないのでしょうが、有事の際(義母の認知症の進行による)には、私は仕事をやめるだろうし、夫には仕事を続けてもらいたいと思っているからです。
それに、私が働いていることで、夫がどうしても「今の仕事をやめたい」と言ったら、「どうぞ」と言ってあげたいし。

そして、出来るだけストレスは緩和してほしい。
色々と自分の境遇を自分自身でかわいそうだと思って、私にも共感してほしいのかもしれませんが、自分自身がかわいそうだと思ってしまったらおしまいなのです。
自分自身は自分自身を一番に「すごい」と思う存在でなければ、私は生きていけない。
生きていることを実感できない。
そこが、夫とは理解しあえない部分だと思っています。
でも、人間同士なんだから仕方ないとも思うのが私の信条です。

出来るだけ寄り添いたい。
出来るだけ一緒にいたい。
この思いはありますが、時々爆発します。
会社のこと、同僚のこと、部下のこと、いろいろと抱えているのは知っているけれど、そのことばかり言われても
面白くはないし、だからどうした・・・と言いたくなる。

そんな時は、一人でコーヒーをのみます。
夜中だろうと、明日仕事があるからだろうと、関係ありません。
今のイライラは、今解消しておく。
そのためのリセット方法を決めておく。
自分以外の人との距離をそうやってリセットし、自分なりに決めてきました。

明日はポリープの結果と手術するかを決めてくるようです。
本人は比較的明るくふるまっていますが、大病を患ったことがなく、身近に10年以上の入院患者を持っていた夫は、内心とても不安なのだと思います。
だからこそ、私は「大丈夫」と言い聞かせることも必要だし、本当に大丈夫なんだと夫に感じてもらわないといけないと思っています。

もともと、病院自体は決して安全な場所ではありません。
色々な人が、色々な病状でそこで治療を受けているのだから、それが当たり前のこと。
だからこそ、そこに従事する人のため、ほかの患者さんへの配慮もあって、清潔に保たれている。
それを有事でなければ、忘れてしまっている。

あれは努力。

私たちの中にある「病院は清潔」は、従事者の努力なのだと思います。

こんなことも思いながら自分が患者にならないように、今日も自粛します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?