英国 スコットランドの僻地 オークニー諸島/ Orkney, エディンバラ/ Edinburgh 渡航記 2023年 10月
こんにちは。昨年のオフシーズンに世界遺産も点在するイギリス スコットランドの北部にあるオークニー諸島へロンドンから訪れました。大自然の中で古代文明の遺物を見られてとても意味のある渡航になりました。オークニー諸島への旅行記は少ないので参考になれば嬉しいです。
オークニー諸島の概要
オークニー諸島はイギリス スコットランドの北に位置する島々で構成されています。行政的な首都はカークウォール(kirkwall)で牧畜などの農業のほかにも地理的利点を生かした海洋発電をはじめとする英国における再生可能エネルギーの要になっています。70を超える島々で構成されているオークニー諸島ですが私は時間、交通の都合上 メインランド島のみの観光になりました。
カークウォールへのアクセス
オークニー諸島で一番規模の大きいカークウォールへは主にフェリーか飛行機になります。
オークニー諸島へのフェリーはアバディーンから出港しています。その他にもグレートブリテン島 最北端の村のJohn O'GroatsからJohn O' Groats Ferry が出港していますがシーズン限定で23年度の場合は5月1日から9月末までの運行でした。公式サイトによると”2024年の運行予定はない”とのことです。
次に空路でのアクセスになりますがカークウォールへの便はBAなど有名な航空会社は利用不可能でLoganairと呼ばれる地方航空会社のみ運行しています。グレートブリテン島からはエディンバラ、アバディーン、インヴァネス、グラスゴーなどのスコットランド主要都市からアクセスできますが往復で£400以上かかるのでお金に余裕がある方以外はフェリーをおすすめします。
私は季節的にJohn O'Groatsからのフェリーは利用不可だったのでアバディーンからフェリーを利用しました。私が渡航した23年10月はアバディーン⇔カークウォールの運賃は片道£28.5でした。仮眠室の利用やベッド付きの部屋を選択する場合には別途追加料金が発生します。私は帰りは予約時に£18課金してSleeping Podを利用しましたが行きと比べてとても快適でした。
予約は下記のNorthLink ferries 公式サイトから可能です。
実際の旅行記
10月下旬 楽しかったロンドンでの滞在後に寂しい気持ちを抑えて一人でユーストンからavanti west coastでリバプールへ向かいました。様々な国へ一人で行ってきましたがやはり誰かと時間を共にした後に一人旅になる瞬間は虚無感が大きいですね。
高速鉄道のチケット購入にはいつもtrainlineで購入しています。予約手数料がかかるので鉄道会社公式サイトよりも若干高いですが色々なアカウントを作成するのも面倒なので英国滞在時はいつもtrainline+U25 レイルカードを利用しています。
深夜の移動はイギリスでも少し不安でしたが無事にダブルツリーバイヒルトン リバプールにチェックイン。ポイントを消費できて良かったです。
翌日はリバプール観光です。
筆者は以前UKのこの地方周辺にある某赤レンガ大学で学んでいたのでリバプール中心街へは以前何回も来ていたので懐かしいという気持ちがこみ上げてきました。UK時代の知り合いの何人かともリバプールで会えて久しぶりの再開で気持ちも自然と明るくなりました。
二泊した後、早朝にリバプール ライムストリート駅からアバディーンへの中継地であるグラスゴーに向かいました。
グラスゴー・セントラル駅に到着するとクイーンストリート駅への乗り換えバスが駅前から利用可能なのでそれに乗り込みアバディーンへの高速鉄道が発着するグラスゴークインーストリート駅へと向かいます。
車窓から見えるスコットランドは綺麗です。窓側の座席をおすすめします。
アバディーン駅到着後は駅に併設しているショッピングモールで軽く昼食を取った後にフェリーターミナルへ向かいました。歩いて10分ほどだったと記憶しています。到着後はカウンターで予約確認メールを見せるとチケットが発券されました。フェリー乗車後 無課金の場合は空いている席を探すことになります。長時間の船旅になるので快適な場所を探すことをおすすめします。乗船中はインターネットは利用できたり、できなかったりでした。キャリアはthree ukです。
到着後 左手に出るとバス乗り場があります。フェリーターミナルからカークウォールの中心部まではかなり距離があるのでバスの利用を推奨します。X1かX10のバスに乗車してホテル "the shore"へ向かいました。オークニー諸島のバスは乗車時に運転手に行き先を伝えると運転席の隣にある決済端末へ誘導されるのでそこでクレジットやデビットのコンタクトレス決済で乗車可能です。目的の駅に到着後は運転手が声を掛けて降ろしてくれます。
ホテルは直前に予約したので一泊16000円程でした。高いですが僻地カークウォールでは仕方ないかなと感じました。
翌日はホテルから歩いて観光センターへ向かいました。受付のおばさんがとても親切な方で行きたい場所をリストアップして伝えるとバスの時刻表を取り出して全ての場所へのアクセス方法やどの時間のバスに乗るかなど様々な情報を教えて頂きました。また私が訪れたシーズンは生憎 世界遺産のSkara Brae Prehistoric Village(古代集落)へはバスでアクセスできないとのことだったのでこのセンターでタクシーをアレンジして頂きました。時期によって公共交通機関の時刻、ルートが変更になっている場合もあるのでこれからオークニー観光をされる方はここで観光相談をすることを強くおすすめします。
"VisitScotland Kirkwall iCentre"
The Travel Centre, W Castle St, Kirkwall KW15 1GU, United Kingdom
まず最初に向かったのがイタリアン チャペル。
The Italian Chapel : Lamb Holm, Orkney, KW17 2SF
捕虜となりオークニーへ島流しにされたイタリア人によって改装された歴史的な礼拝堂です。
観光センターの横にあるバス停からX1のバスに乗り運転手にItalian chapelに行きたいことを伝えます。20分程でバス停 Italian Chapel Road Endに到着。
強風で極寒の中 バス停からイタリアンチャペルへと向かいます。周りには何も無いので道に迷うこともありません。
チャペルに到着後 隣の建物内で入場料£3.5を支払います。クレジットカードでの支払いもOKです。
丘の上に建つチャペルはとても美しかったです。
チャペルを見た後は世界遺産のSkara Brae Prehistoric Villageへ向かいました。イタリアンチャペルのバス停に戻りタクシーと合流する為観光センターに推奨された時間発のX1のバスで1時間程かけてstromness travel centerへ向かいました。タクシーの運転手が見当たらなかったので土地勘があまりないのでピックアップ場所を聞き間違えたかなと思ったのでカークウォールの観光センターに電話しましたが合っていました。最終的にタクシー乗り場で待機中のタクシーに紛れていました。事前にナンバーを伝えて貰うといいかもしれませんがここでタクシーを拾うこともできるので事前に手配して貰う必要性もないのかもしれません。タクシーは現金のみでした。ご注意を。
Skara Brae Prehistoric Villageは新石器時代の古代集落で新石器時代のオークニー諸島の中心部として世界遺産登録されています。購入後チケットを購入 £12.5でした。12時ごろに到着して14時にタクシーにピックアップをお願いしました。
Address: Sandwick, Stromness KW16 3LR, United Kingdom
入場料には集落から徒歩圏内にあるSkaill Houseへのアクセスも付いてきます。この邸宅はスコットランドの歴史的建造物リストにも登録されていて見どころも多いです。
タクシーの運転手と再度合流後 世界遺産のStanding stone、Ring of Brodgarに向かいました。ring of brodgar road endにバス停で降ろして貰いそこでタクシーの運転手とはお別れしました。バスでのアクセスでもこのバス停が起点になります。
バス停から10分程歩くと1つ目の目的地のStones of Stennessに到着します。ここではstanding stoneを見ることができますがこの後に現れるRing of Brodgarの方が圧巻です。
羊に語りかけながら足を進めます。
Ring of Brodgarに到着です。ストーンヘンジは勿論ですがここから見える周辺の景色も絶景でした。
その後はバス停まで同じ道を戻ります
そしてX1のバスに乗り出発地であるカークウォールの観光センターに戻ります。オークニー諸島のバス停はバス停のサインが無い場所が多いのでGoogleマップでバス停の位置を確認してバスが来たら手を挙げるなどしてバスを呼び止めます。
到着後は軽く食事をした後に街歩きをしました。フェリーの出発まで時間があったのでフェリーターミナルまで約40分程歩きました。到着したのが早かったのでフェリーターミナルは真っ暗で日も落ちて心配でしたが途中でスタッフが来て建物内に入れてくれました。時間が余った場合はフェリーターミナルへ向かわずに何処かカフェとかで時間を潰す事をおすすめします。
アバディーンには翌朝10時頃到着しました。課金したスリーピングポッドが快適で目が覚めたら到着寸前でした。
到着後すぐに駅へ向かいエディンバラ行きの列車に乗り込みました。フェリーは海の荒れ具合により大幅に遅れる場合もあるので事前にキャンセル不可能の安い鉄道チケットを買う事は推奨しません。
やはりエディンバラは素晴らしかったです。英国の中でも好きな都市の一つです。
翌朝 ロンドンシティ行きの飛行機に搭乗する為にバスで空港へ。
やはり一人旅で僻地へ行くのもいい体験ができますがロンドンで慣れ親しんだ人とのんびりする方が楽しいですね。
総括
オークニー諸島で訪れた場所はこれらの場所です。
Italian Chapel
Skara Brae Prehistoric Village
Standing Stones of Stenness
Ring of Brodgar
夜に到着して翌日夜出発の一日のみのオークニー旅行でしたが観光センターのアレンジのお陰で効率よく周る事ができました。世界遺産も含まれているので興味のある方は是非訪れて見てください。ロンドンやマンチェスターなどの大都市とは別の面のイギリス、スコットランドの大自然を肌で感じることができます。
今冬に訪れた中国 四川省 アバ・チベット族チャン族自治州/ 九寨溝 黄龍への旅行記も執筆中なので興味ある方がいればフォローお願いいたします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?