[受験戦略論#4]仮面浪人の戦い方 ②優等生をやめろ

(俺は仮面浪人で理3に合格しています(2019)そのうえでの意見と捉えてほしいです)

今回は、仮面浪人の戦い方の基本方針を紹介します。前の記事でも述べたように、「長所を生かして短所は減らす」が基本です。長所は述べたので、短所を減らすことを話します。

①大前提:仮面浪人は、戦える(前提の共有)

「仮面浪人はやめろ」という人が多すぎる。しかし、その人がダメだったのは、本当に仮面浪人という浪人形態のせいなのかと俺は問いたい。本当にキミは努力しきったのだろうか。受かった人も「仮面浪人はやめろ」と言うが、それは単に、「きついことを乗り切りました」アピールになっていないだろうか。

俺は仮面浪人をして、基本的に成績をずっと伸ばし続けた。そして2019年度に合格した。俺には勉強では何の才能もない。小学生の時からずっと算数も理科も苦手だった。特殊な才能を開花させて運ゲーに成功しただけの人間ではない。

仮面浪人には、仮面浪人の強みがあって、それを活かせば十分に戦える。ダメだった人は、単純に試験本番がうまく行かなかったか、優先順位を失敗しているだけだと思う。

繰り返すが、仮面浪人は、戦える。日本で一番難しいところを受験し結果を出し続けてる俺の言うことを、まずは信じてほしい。

②基本方針:「優等生でいることをやめろ」


仮面浪人までして大学を受けようという人は、基本的に勉強が好きだとか、真面目にやって報われてきたような、学校でいうと優等生タイプの人が多いと思う。優等生で勉強への解像度が高いからこそ、仮面浪人という少数派の戦い方を選べているのではないか。

しかし、優等生でいることをやめること・劣等生になる勇気を持つことが、仮面浪人の出発点だと思う。

中途半端な優等生精神は、仮面浪人ではマイナスにしか働かない。
授業に出よう、授業は真面目に聞こう、定期試験もいい点を取ろう、レポートもしっかり書こう、そして共通テストも9割取ろう…では全部はうまく行かない。だから、大学合格を最優先に、他のことは思い切って二の次程度にしてみよう。

「大学は一生懸命するな、けど大学のことも少しはやろう」が基本方針になる。

③基本方針の応用例その一:サークルは、ちょっとくらいは入っておくと無難


受験が第一の優先事項ではあるが、「ある程度話せるくらいの人」がいた方が、気楽になるし試験の情報共有などもできる。サークルは全部の活動に出席する義務なんてないので、話せる人ができる範囲で、軽くは何かに入ろう。しかし役員とかやって時間を増やすのはNG。

④基本方針の応用例その二:授業は、出席はして内職はしよう

大学の授業も、基本的には、真剣に聞かないこと。定期試験対策も同様。
しかしかといって完全に欠席すると、定期試験の時に何を対策してよいかがわからなくなる。単位を落としてしまうと、仮面浪人の長所である精神的セーフティが外れてしまうことになる。だから授業に出て、そのかわりラジオ感覚で授業を聞きながら、内職で受験勉強をしよう。東大志望ならリスニング対策にもなっていい。(注意:「基本的には」と書いたのは、例外があるからです。大学の授業が結構受験と関係ありそうな時は、聞いておくとリターン出ます。英語や数学、日本史など)


⑤基本方針の応用例その三:レポートは、提出期限だけ守って可能な限り手を抜こう


レポートも、優等生感覚で気合を入れすぎないこと。ただし大学は、提出期限にはうるさいことが多いので、期限は守りましょう。
速く書き上げるコツは、wordの文字数を大きくすること(サイズ12まではそこまでバレない)と、引用を増やすことです。