アシュタンガに出会うまで

20代の頃、趣味でダンスをしていた。ダンスのパフォーマンスを向上させたくてホットヨガに通った。仕事が激務だった上、スケジュール管理がド下手だったもんで、完全予約制のホットヨガスタジオに通うことが難しく、3ヶ月で辞めた。その後ダンスチームの解散をきっかけに、約8年続けていた踊りもだんだん尻すぼみになっていった。新たにチームを組むこともなく、誰かに習いに行くこともなくなった。

あるとき近所の体育館に「ヨガ60」というプログラムがあることを知って行ってみた。先生含め、かなり年配の方々が多く「ヨガ60の60ってもしや年齢だったんじゃ…」と思ったら、60分のヨガでほっとした。「ムーラバンダ、尿もれ予防」が口癖の先生のことは好きだったけど、おばちゃま方の溜まり場感が強くてフェードアウトした。お友だちと隣同士になりたくて「アナタ前行ってね」と言いながらマット蹴飛ばされたときには流石に呆然とした。

それからはYouTubeを見ながら気ままにヨガ。アプリでマインドフルネス瞑想。ヨガマットもウェアも持ってなかったから、カーペットの上で寝巻きでやっていた。寝る前にリラックス系のヨガをすると翌朝の調子が良くてクセになった。

そうこうしているうちにヨガ漬けになりたい欲が満ちた。RYTを受ければヨガ漬けになれるなぁと思いながら、色んな教室・講座を調べていた中で知ったアシュタンガヨガ。YouTubeを見ながら、見様見真似で太陽礼拝からスタンディングまで練習していた。先生の魅力に惹かれて、RYT200に申し込んだ。この勢いというか、リズムの良さのようなものが、今でも続いている。「いいなぁ」から「やる」への実現までが短縮された。たぶんこれはアシュタンガヨガが作ってくれたリズムだと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?