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分かる?分からない?6つのスモーキーフレーバーを飲み比べてみた

 以前紹介した紅茶と緑茶をブレンドしたLu Yu Teaに限らず、燻した香りが付いている茶葉が好きだ。TWGでは、いくつかスモーキーフレーバーが販売されており、試すために注文して家にストックしていた。1つずつを味わってきたが、ふと「6つ一気に比較したとき、果たして全部を言い当てられるのだろうか」と疑問が浮かんだ。今回は10回目にして番外編として、6つを比べた実験とその感想をお伝えしたい。

 今回使用した6つの茶葉は、下記の通りだ。

1. Russian Earl Grey(ロシアン アールグレイ)
2. Imperial Lapsang Souchong(インペリアル ラプサン ソウチョン)
3. Dignitary’s Tea(ディグニタリーズ ティー)
4. Smoky Earl Grey(スモーキー アールグレイ)
5. Smoky Russian Tea(スモーキー ロシアン ティー
6. Lu Yu Tea(ルーユー ティー)


実験方法

①ティーカップの裏に1つずつ、これから入れる茶葉の名前を記しておく。
②6つのティーカップと紅茶が一致するように、それぞれに淹れる。
③6つのカップをシャッフルして、机に運ぶ。
④飲み比べをする。
※③のシャッフルは公平になるように、母に依頼。

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今回使用した茶葉とカップ達。右端のティーバッグは、破いて茶葉として使用。また、ポットでは数が足りないためガラスのカップで代用した。


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カップの裏に、茶葉の種類を記載しておく。

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カップの裏面に名前を書いて分からないようにしてから、1〜6の順番に並べる。


実験結果

 正直言って余裕だと思っていたが、結果的に分かったのはたったの2つだけ。後の4つは迷ったものもあるものの、結局言い当てられなかった。紅茶が分かっているつもりで、このマガジンを更新しているだけに、少しショックだった。完全に言い訳ではあるが、なかなか同じ抽出時間にするのが難しく、普段飲むよりも茶葉ごとに濃淡が出来てしまったことも、今回の結果に影響しているだろう。

 ズバリと言い当てることはできなかったが、6つの茶葉を比較することで、それぞれの特徴が見えてきた。
 まず、スモーキーな香りと味の強さを順位づけると下記のようになった。ただ4位と5位は非常に僅差であり、茶葉の量や抽出時間等では逆転する可能性もある印象だ。

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 次に、後味がすっきりしている順に並べると、下記の通りだった。先ほどのスモーキーさで上位にあった茶葉程、順位を下げていることが分かる。

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 最後にスモーキーにかかわらず、アールグレイや緑茶のフレーバーも含めて香りの強い順に並べると、以下の通りになった。奇しくも、最初に紹介した「スモーキーな味と香りの順」と同じだ。今回試した茶葉の中では、スモーキーな香り以上に他のフレーバーが強いタイプは無かったと言える。

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 上記の順位を踏まえて、1つのグラフにすると下記のようになるだろう。個人的に、Imperial Lapsang Souchong、Lu Yu Tea、Smoky Russian Teaは一直線の線で並ぶように感じた。バランスが最も良いLu Yu Teaを中心に、Lapsang SouchongとSmoky Russian Teaが対照的な位置に居ると言える。
 また、グラフの強弱はスモーキーな香りや味だけでなく、緑茶やアールグレイの味と香りも加味して評価している。

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 実験に関しては、茶こしの数が少なくて抽出時間が伸びたり、茶葉を広がらせるために使ったカップのサイズが違っていたりすることによる、水量の不均一など条件が揃えられなかったポイントは多い。それでも、非常に楽しく、新たな事実を発見できたのも事実だ。

 最後に、今回紹介した中でImperial Lapsang Souchong、Smoky Earl Greyはティーバッグも販売されている。他は量り売りのみでの扱いだが、どれもおすすめなのでぜひ試してみて欲しい。


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