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Malabar OP(マラバール オーピー) ーインド産ではなくインドネシア産

 最近、既に連載で取り上げたと思っていた紅茶を記事にしてきたが、今回は久々に試した覚えのない茶葉だ。インドネシアのMalabar OPを紹介する。ちなみに、Malabar(マラバール)はインドにある海岸の名前だそうだが、この茶葉の産地はインドネシアだそうだ。

 袋を開けると、細かい茶葉が顔を覗かせる。見た目だけで言えば、前回の記事にしたセイロンの、Adawatte FBOP1(アダワッテ エフビーオーピー1)が近そうだが、生産国が違う。香りとしては穏やかで、Adawatte FBOP1(アダワッテ エフビーオーピー1)より軽い印象だ。

 抽出してみると、少し重めの香りと味わいではあるものの、ストレートでも十分に楽しめる。前述したAdawatte FBOP1(アダワッテ エフビーオーピー1)は非常ににどっしりした茶葉だったので、それと比べると軽い印象だ。
 飲み方としてはやや重めの味わいから、ストレートかミルクティーがおすすめだ。レモンは試していないが、あまり爽やかといったイメージのない紅茶だけに、あまりおすすめしない。

 個性的な風味の紅茶ではないため、マリアージュは食事とデザート共にあまり困らないだろう。ちなみに、下記のペアリングはストレートでのおすすめとして書いたが、ミルクティーでも同じ様に楽しめると思われる。
 食事なら、チーズトーストのように少しどっしり感のあるものが良いだろう。料理と紅茶の両者が持つ重さはピタリと合うはずだ。個人的には塩気のあるクリームチーズが入ったパンとペアリングしたところ、良い相性だった。
 スイーツは、大体何でも合うと思われるが、シュークリームやショートケーキのような洋菓子が特に合いそうだ。個人的には、抹茶クリームの入ったクレープと合わせてみたところ、まったりとしたクリームと程よい重さの紅茶がよく合っていた。
 基本的に多種多様な菓子とマッチするはずだが、強いて言うなら、フルーツをふんだんに使ったゼリーやタルトのように爽やかさが全面に出るタイプの菓子は、あまり合わないかもしれない。

 最後に今回のMalabar OPは、茶葉の量り売りのみの販売となっている。扱い辛いとは思うが、東南アジアでも紅茶が栽培されていることを私はよく知らなかったので、非常に興味深かった。代表的な産地以外の茶葉が試してみたい人は、ぜひ手にしてみてほしい。

Malabar OPの量り売りが入った袋。

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