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New York Breakfast Tea(ニューヨーク ブレックファスト) ―ちょこっとチョコレート風味

 今までも何度か取り上げているように、紅茶ブランドTWGには縦長の缶に入った茶葉がいくつかある。どのお茶もTWGが推したいものらしく、ティーサロンに行くと目立つ場所に展示されている。今回はその中からNew York Breakfast Teaを紹介する。

 袋を開けると、ほんのりとチョコレートのような香りがする。今まで取り上げた中では、コーヒー豆が一緒にブレンドされているNumber 12 Tea(ナンバー 12 ティー)が近い印象だ。実際に飲んでみると、やはりチョコレートのような風味がある。
 ところで、香りの後付けは行わずに、複数の産地で採れた茶葉をブレンドして作るイングリッシュ・ブレックファストという紅茶がある。今回のNew York Breakfast Teaはフレーバーティーではあるが、特徴が強すぎない仕上がりになっているのは恐らくBreakfastの名前を意識した結果だと推測する。
 飲み方としては、ストレートまたはミルクがおすすめだ。個人的にはティーポットに茶葉を入れたまま楽しむことが多いため、ストレートでほのかな風味を楽しんだ後、濃くなった紅茶に牛乳を入れるのがおすすめだ。チョコレート風味とミルクの相性が良く、濃いお茶が深みのあるものとして味わえるはずだ。

 フレーバーティーの中では穏やかな個性を持つため汎用性は高く、マリアージュも難しく考える必要はなさそうだ。食事系の場合は、紅茶が後から香り付けされたタイプということもあり、しっかりした個性の料理と合わせる方が良いと推測する。具体的にはエッグベネディクトや、ホットドッグのような濃厚な味わいのものだ。個人的に合わせた中では、牛ひき肉とマッシュポテトを使ったコテージパイの残りとトリュフ塩を混ぜたリコッタチーズのサンドが良かった。濃厚な味わいのサンドイッチを紅茶がアシストしつつも、後味をさっぱりさせてくれる組み合わせだった。
 スイーツ系なら、やはりチョコレートを使ったものが良いだろう。チョコレートタルトやザッハトルテのような、しっかりとカカオの風味を感じられるものがおすすめだ。また、チョコレート以外なら、バター風味が効いたカヌレやフィナンシェのような焼き菓子も良いだろう。
 ミルクティーの場合は、クッキーやマドレーヌのようなシンプルな焼き菓子と組み合わせたい。ちなみに紅茶に牛乳が入っていれば、菓子にココアが入っていなくても合うはずだ。もちろん、ストレートで合わせるようなチョコレートを使ったデザートとの組み合わせも良い。

 最後になるが、New York Breakfast Teaは、量り売りか細長い缶に入った茶葉のみとなっており、ティーバッグはない。扱いづらいとは思うが、ほんのりチョコレート風味のある紅茶が好みなら、手に取ってみて欲しい。

New York Breakfast Teaの量り売りが入った袋。

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