見出し画像

スーパーだって負けてない!紅茶のティーバッグで美味しいのを本気出して探してみた

 普段この連載では、TWGの紅茶を取り上げている。シンガポールに住んでおり、豊富な種類を手に取りやすいことが理由だ。しかし、周囲にはどうもTWGしか飲まない人と思われているらしく、スーパーやダイソーで紅茶を買う話をすると「え、飲むんですか」と驚かれてしまったことがある。

 はっきり言って、TWGでない紅茶で美味しいものも存在する。特にティーバッグは、個人的に別ブランドの方が好きだ。高級な茶葉を使うことで味が良くなりやすいのは事実だが、淹れ方の方が遥かに重要だろう。今回は、スーパーやダイソーで買える4種のアールグレイの飲み比べを実施した。

 具体的な内容を説明する前に、今回TWGを除いた経緯について書いておく。普段の連載では、茶葉を使用しており、ティーバッグは使わない。私のこだわりではなく、単に茶葉の方が美味しく淹れられるからだ。店の人にティーバッグの美味しい淹れ方を何度も尋ねてみたのだが、今のところ同じ味が再現できた試しはない。いつもティーバッグの方が微妙な味わいになってしまうのだ。最初からポテンシャルが十分に発揮できないと分かっているTWGのティーバッグを比較に入れるのは個人的に嫌だったので、今回は除外することとした。

 話を戻して、今回使う4つのブランドを紹介する。リプトン、トワイニング、ダイソー、ディルマと、日本でも入手しやすそうな物を選択した。比較しやすいように、フレーバーは全てアールグレイだ。ただ、リプトンに関しては違うパッケージしか日本語で見つけられなかったため、シンガポールで売られているものとは異なっているのかもしれない。

今回飲み比べに使用したティーバッグ達。


 飲み比べは、カップの底にブランドを明記してから紅茶を抽出して注ぎ、ブランドが分からない状態にして机に運ぶ方法にした。移動は母にやってもらい、母からも私からも種類の判断がつかないようにしている。今回の飲み比べはブランドを当てることが目的ではないものの、名前を知ると先入観が生まれて、判断が恣意的になる可能性が否めないからだ。ちなみに、ブランド当ての結果は、母が1つ正解した。恥ずかしながら私は、全部外すという大敗に終わった。

底にブランド名を明記し、上からは判断がつかないようにした。

  
 4つの味わいについて、下記の通りパラメータで表示してみた。評価基準はインターネットで見つけたウェブサイトの複数を参考にして決めた①香り、②甘味・旨味(後味)、③爽やかな渋み、④水色、⑤口当たり(ボディ感)の5つだ。また、基準には含めていないが、シンガポールでの値段(日本円換算)も表記している。価格は、量の多いパックになればなる程安くなるため、あくまで目安として考えて欲しい。

 個人的には、圧倒的にディルマが美味しかった。アールグレイらしい甘みと柑橘系の香りが十分に堪能できる仕上がりで、今度からスーパーではディルマを買おうと思うレベルだ。どっしりとした味わいが好きなので、2番目はリプトンだろうか。さらりとした味が好みなら、トワイニングやダイソーもおすすめだ。正直、今回の企画を実行するまで「本当にアールグレイで違いが分かるのだろうか」という疑問もあった。実際、飲み比べをする前に単体で飲んだ際には、特に違いを感じなかったからだ。しかし、結果から言うと大きな差を実感できた上に、また今度はブレンドティーでも試したいと思える内容だった。

 お近くのスーパーやダイソーで紅茶を選択するときの、1つの指標にしていただけると幸いだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?