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Darjeeling Sky Tea(ダージリン スカイ ティー) ―空の名を持つ春摘みと夏摘みのブレンドダージリン

 先日Darjeeling Supreme Tea(ダージリン シュプリーム ティー)を紹介したが、まだ他にもTWGにダージリンは存在する。今回はその中から、Darjeeling Sky Teaを取り上げる。

 こちらのブレンドは結構新しいのか、2020年頃に購入したTWGが発売している様々な茶葉についてかかれた本に、名前も説明文も掲載されていない。ただ、公式ウェブサイトには載っており、こちらによるとファーストフラッシュとセカンドフラッシュのブレンドとのことだ。

 袋を開けてみると、みどりみを帯びた茶葉が顔を覗かせた。ブレンドとは言いつつも、ファーストフラッシュの方が、セカンドフラッシュよりも配合されている量が多いのかもしれない。抽出して飲んでみると、やはりセカンドフラッシュの落ち着きよりも、ファーストフラッシュの初々しい葉の印象が強く感じられた。
 飲み方としては、やはりストレート一択だろう。他の飲み方は、配合のバランスを崩す可能性が高いので、おすすめできない。

 個性が強い茶葉ではないため、マリアージュは特に難しく考える必要はない。
 食事系なら、少し濃厚な味わいであっても、紅茶ですっきりと後味をリセットできるはずだ。具体的には、エッグベネディクトやホットドッグなどしっかりした味わいの物とのペアリングだ。個人的には、牛肉の煮込みとトリュフ塩を混ぜたリコッタチーズをバケットに塗って食べてみた。濃厚な味わいでも、紅茶が負けないペアリングを楽しめた。もちろん重めの料理でなくても、合わせられると思う。ツナや卵のサンドイッチ等、好きなものと試してみて欲しい。

 スイーツの場合、ダージリン特融の緑茶を彷彿とさせる味わいに合わせて、和風なスイーツと合わせると良さそうだ。秋という点も踏まえると、栗や芋を使用したモンブランやケーキなどのデザートもありだろう。また、後味のさっぱり感と合わせて和風ではなくても生クリームやクリームチーズなどを使用した菓子なら合いやすいと想像する。個人的にはドライフルーツを漬けたヨーグルトを乗せたパンと合わせてみたところ、結構良かった。


 最後にDarjeeling Sky Teaは、量り売りのみの販売となっている。他のダージリンファーストフラッシュやセカンドフラッシュと同様に高価な部類で、50g57.75(約5775円)だ。個人的には面白いとは思ったものの、農園ごとのファーストフラッシュやセカンドフラッシュの方が個性は強い。しっかりと春摘みや夏摘みの特徴を感じたいのなら、そういった茶葉の方が楽しいだろう。


Darjeeling
Sky Teaの量り売りが入った袋。

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