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Okyati ExcellenceSFTGFOP1 ―マリアージュで輝くダージリンの底力

 先月、TWGのティーサロンで開催されたダージリンファーストフラッシュを楽しむ会に参加した時のことは、既にレポートした。ただ、その際に楽しんだ茶葉Okyati ExcellenceSFTGFOP1については、個別には取り上げていなかったので、今回改めて掘り下げる。

 今年のダージリンファーストフラッシュは、記事にしていない物も含めて、全てサロンで1度は試している。今回のOkyati ExcellenceSFTGFOP1も例外ではなく、イベントの前に飲んでいた。しかし、その際はペアリングが良くなかったのか、あまり印象に残らず、記事にはしなかった。それがイベントを通すことで、以前は見えていなかった側面に気づけた。

 袋を開けると、さっぱりとしたファーストフラッシュらしい香りが漂ってくる。抽出して飲むと新緑を彷彿とさせる爽やかさの中に、少し干し杏のような甘酸っぱい風味が感じられる仕上がりだ。また、どっしりとした印象もあるため、色々な食事とのマリアージュも可能だろう。
 飲み方としては、やはりダージリンファーストフラッシュなので、ストレート一択だ。もう春は過ぎてしまったが、青々とした葉を楽しんで欲しい。

 前述の通り、どっしりとした雰囲気もあるため、マリアージュに困ることはない。むしろ、軽い味わいの食べ物よりも重いの物と組み合わせることで、一層個性が活きると推測する。

 食事系の場合、ホットドッグやエッグベネディクトのように、濃厚な味わいの料理と合わせるのが良いだろう。個人的には、キユーピーの燻製マヨネーズにゆで卵を和えたフィリングを乗せたフランスパンと合わせてみた。スモーキーな風味があるため、通常の卵サラダよりも濃い味わいで、紅茶とも均衡が取れていた。

 スイーツは焼き菓子であれば基本的にどこかでバターが使用されているため、料理よりも意識せずともバランスが取りやすいはずだ。私はカヌレとペアリングしてみた。焦がしバターの味わいが、爽やかなダージリンと良く合っており、素敵なティータイムとなった。
 また、試してはいないが、フルーティーな部分と合わせて、果物が主役のケーキとも相性が良さそうだ。もちろん、生クリームのショートケーキやチョコレートケーキとも遜色ないだろう。

 最後にOkyati ExcellenceSFTGFOP1は、茶葉の量り売りのみの販売だ。また、他のダージリンファーストフラッシュと同様に、結構な値段になっている。最初に手を出すには難しいかもしれないが、他のファーストフラッシュをすでに試した人であれば、比較することで個性が感じられると思うので、手に取ってみて欲しい。

Okyati ExcellenceSFTGFOP1の量り売りが入った袋。

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