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Brazilian Highland BOP(ブラジリアン ハイランド ビーオーピー)―コーヒーの産地の紅茶を召し上がれ

 最近、色々な地域の紅茶を試すのに凝っており、今回はブラジル産のものを紹介することにした。コーヒーのイメージが強いと思うが、興味を持ってもらえると幸いだ。

 袋を開けてみると、以前紹介したトルコのRize BOP(リゼ ビーオーピー)と同じような細かい茶葉が入っている。香りは、結構さっぱりした印象だった。
 飲んでみると、すっきりした味わいだ。さらりとした質感のため、汎用性は高そうに感じる。飲み方としては、ストレートはもちろんのこと、ミルクやレモンも合うだろう。特に牛乳はさっぱりとしたミルクティーに仕上がるので、料理や菓子とのペアリングにも良さそうだ。また、すっきりとした風合いを生かして、生の果物と組み合わせたフルーツティーにも良さそうだ。

 マリアージュを考える際、どのような味わいの物と合わせる場合も、紅茶がサブに回るイメージでペアリングするのが良いだろう。料理の場合だと、ツナや卵のようなシンプルなサンドイッチから、エッグベネディクトのような濃厚なものまで幅広く選択できる。ただ、バターを塗ったシンプルなトーストのような食事は、少しバランスが取りづらいだろう。個人的には、カニカマをからしマヨネーズで合えたものとモッツアレラチーズのサンドイッチと合わせた。ピリ辛かつ濃厚な味わいが、紅茶のさっぱりとした風味とマッチしていた。
 スイーツの場合は、何でも大丈夫だと考える。パンとは異なり、素朴な焼き菓子でもバターやバニラの風味がしっかり感じられるものであれば、主役を張れるはずだ。もちろん、どっしりしたチョコレートケーキや生クリームを使ったロールケーキやタルトのような生菓子も合う。デザートに合わせる紅茶が思い浮かばない、といったときにBrazilian Highland BOPを使うのも手だと言える。試した中では、リコッタチーズとオレオ、それにいちごを加えたフルーツサンドが良かった。いちごやクリームのまったりとした酸味を、紅茶がリセットしてくれるようなペアリングで、最後まで楽しむことができた。

 最後に、Brazilian Highland BOPは量り売りのみの販売となっている。ティーバッグがない分、扱いづらいとは思うが、汎用性の高い茶葉を探しているのなら選択肢の1つとして良さそうだ。また、紅茶のイメージがないブラジル産ということで、プレゼントすれば話題にもなるかもしれない。特に複数の茶葉を贈る場合の1つに選ぶのは、面白いのではないかと思う。

Brazilian Highland BOPの量り売りが入った袋。

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