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Grand Ceylon(グランド セイロン) ―ミルクティーでも飲みたい高級茶葉

 先月実施されていたTWGのセールで、以前から狙っていたGrand Ceylonを購入した。他の茶葉であれば、割引になるのを待つこともない。ただ、Grand Ceylonや以前に紹介したGrand Darjeelingは瓶入りであることも手伝ってか結構高額なのだ。
 
 蓋を開けてみると、香りはかなり控えめな印象だ。最近は後から風味付けしたフレーバーティーやはっきりした個性をもつダージリンを飲むことが多かったから、大人しく感じるのだろう。茶葉を掬ってみると、壊れている訳ではなく、元々の葉のサイズが小さめのようだ。今まで飲んだ中では、Imperial Keemun(インペリアル キーマン)と形状が似ている。
 飲んでみると、あっさりしている中にも深みがある。尖った個性は感じないものの、そのシンプルさが落ち着く味だ。普段はストレートで飲むことが多く、この連載でも基本的にはそれを推奨しているが、今回ばかりはミルクティーもおすすめしたい。ただ、ストレートの後に飲むことで一層ミルクが深みを出す役割を担っていると実感できると思うので、できたら両方試してみてもらえると嬉しい。
 マリアージュとは、何でも良いはずだ。食事系もスイーツも好きな物と合わせて、問題ないだろう。個人的には、生クリームを使用したフレッシュフルーツのサンドイッチと合わせて楽しんだ。Grand Ceylonがミルクに合うこともあり、生クリームとの相性も良く感じられた。
 
 冒頭にも書いたように、Grand CeylonはTWGの茶葉としては高額な部類に入る。具体的には100gが入った瓶が、S$100(約10000円)だ。プレゼントの場合、紅茶好きと豪語している相手なら喜ぶかもしれないが、あまり嗜まないというタイプなら、もっと有名な1837 Black Tea(1837 ブラックティー)のような茶葉の方が喜ばれると想像する。美味しいことには変わりないため、贈答用でなくても、試してみたいという人はぜひ手にしてみて欲しい。

Grand Ceylonの入った便と箱。上の正方形は茶葉の説明が記載されている。

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