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Weekend in Moscow Tea(ウィークエンド イン モスクワ ティー) ―紅茶に罪はないので

 Weekendシリーズは、複数の味を自分でセレクトしてオリジナルのボックスを作ることができる。紅茶をブレンドしたフレーバーだけを選んで購入したのは、もう半年以上前だと思う。時勢を考えて取りやめも考えたが、味として気に入っているものはやはり紹介したい。少し悩んだものの、今回はWeekend シリーズの最後としてWeekend in Moscow Teaを紹介する。
 
 缶を開けると、アーモンドやアールグレイによく使用されているベルガモットの甘い香りが漂ってくる。口に運ぶと紅茶と緑茶がブレンドされているため、甘さを堪能しつつも後味はすっきりとした印象だ。爽やかなダージリンと紅茶のブレンドであるWeekend in Bombay Tea(ウィークエンド イン ボンベイ ティー)と、少し似ていると言える。ただ、Weekend in Moscow Teaはダージリンではなく緑茶なので、より緑を感じる風合いに仕上がっているように感じた。飲み方としては、ストレートがおすすめだ。他は試していないが、茶葉がそれなりの個性を持っているため、他のものを加えない方が本来の味と香りを楽しめるだろう。
 マリアージュには、抹茶や餡子といった和風の菓子をおすすめしたい。紅茶だけでなく緑茶がブレンドされているため、和菓子はもちろんのこと、餡子の乗ったパンケーキのような和洋折衷のスイーツにもぴったりのはずだ。個人的に合わせた中では、餡バタートーストや抹茶クリームと餡子のパンケーキが良かった。また、当然ながら紅茶もブレンドされているので、和風の要素がない洋風なスイーツでも問題なく楽しいお茶の時間になるはずだ。ただ、結構甘い香りのため、食事系のサンドイッチ等とは合わせづらいかもしれない。
 
 現状を考えると、TWGで買いにくい茶葉の筆頭だと思う。しかし、フレーバーに名前が付いているからと言って、紅茶に罪はない。なぜモスクワの地名が付いているのか不明だが、個人的には好きな茶葉だ。もし、手に取ってみてもいいかもしれないと思う人がいたら、ぜひ試してみて欲しい。


Weekend in Moscow Teaの缶と箱

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