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KORAKUNDAH FOP 2022(コラクンダ エフオーピー 2022)

 昨年6月に一時帰国した際、紅茶ブランドのルピシアでいくつかの茶葉を購入した。日本に行かないと手に入らないため今回紹介するKORAKUNDAH FOP 2022なかなか飲めないでいたが、ふとインターネットで調べてみると既に2023年の茶葉が発売になっている。急いで、この記事を書くことにした。

 KORAKUNDAH FOP 2022はインドのニルギリの茶葉で、ルピシアでは春に摘まれた紅茶が販売になる。同じ紅茶ブランドでもTWGでは春摘みの茶葉はダージリンしか扱いがないため、興味が湧いて購入してみた。
袋を開けてみると、少し大きめの茶葉が入っている。香りはあっさりとしつつも穏やかな雰囲気が漂う。余談になるが、ルピシアでは春摘みのニルギリは、一部を除いてティーバッグが販売されていないようだ。
香りは穏やかで少しアッサムにも通じるが、それよりはさっぱりとした甘みを持つ印象だ。飲んでみると、すっきりとした味わいが感じられる。頼りない風味という訳ではないのだが、ミルクを入れると凛とした佇まいが崩れそうな印象があるため、飲み方としてはストレートをおすすめしたい。

マリアージュを考える場合、料理や菓子を圧倒的なメインに添えることも可能ではあるが、少しもったいないような気がする。ここは折角なので、旬の紅茶と均衡が取れそうな組み合わせを狙いたい。
料理の場合は、あまりに複雑な味わいのものだと紅茶が脇役に回ってしまい、風味を楽しむどころではなくなってしまう。両方を味わうなら、シンプルにバターを塗ったトーストか、それに準じる単純なものがおすすめだ。試しにかにかまをからしマヨネーズで合えたものとモッツアレラチーズのサンドイッチを作ってみたが、可もなく不可もなしといった印象だった。それほど濃厚さの際立つ味付けではない方でも、紅茶がややサブに回ってしまったのだ。やはり、もっとシンプルな物と組み合わせる方が良いらしい。
スイーツなら、マドレーヌやクッキーといったシンプルな焼き菓子やスイートポテト等がおすすめだ。紅茶とデザートの持つバニラやバターの香りが合うだろう。個人的にペアリングした中では、軽くトーストしたバケットにバターとローストココナツを乗せたものが良かった。バターとココナッツの風味が紅茶の爽やかさとぴったりで、良い一時を過ごせた。

KORAKUNDAH FOP 2022は終売しているが、前述の通り2023年の春摘みが既に売られている。ラインナップを見た限り、今年はコラクンダを扱っていないようだ。ただ、ダージリン以外で旬のある紅茶を試したいのなら、ニルギリのいずれかを試すのは楽しいと思う。この記事が、きっかけになれば幸いだ。


KORAKUNDAH FOP 2022の茶葉が入った袋。

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