Weekend in Singapore Tea（ウィークエンド　イン　シンガポール　ティー）　―たっぷり淹れて緑を感じたい

　以前ティーサロンで聞いた話によると、期間限定を含めてTWGには大体500種の茶葉があるそうだ。緑茶やウーロン茶等、紅茶以外の茶葉を合わせた数ではあるものの、膨大な数だと言える。オンラインショップで飲んだことのないフレーバーを注文する際は、正直言って数が多すぎて悩む。最近は、とりあえず思いついたキーワードを入れて見つけた商品を試すこともある。前置きが長くなったが、今回紹介するWeekend in Singapore Teaは、そうやって見つけた茶葉だ。

　シンガポールに住みながら、当地の名前が付いた茶葉を試したことがないのはまずい。慌てて注文してみた紅茶は、当地がガーデンシティーと呼ばれることに起因するのか、フルーツの香りの中にも緑を彷彿とする爽やかさがある。口に運ぶと、紅茶のさっぱりとした味わいもしっかりとしている。フルーツ、緑の爽やかさ、紅茶の3者がバランスよく調和している印象で、どれかが突出しているようには感じない。特徴的な個性がないことから、サンドイッチなどの料理やフルーツを使ったスイーツを合わせる場合はもちろんのこと、紅茶だけを楽しむシチュエーションにも対応可能だろう。
　個人的におすすめの飲み方は、たっぷりと抽出して休日をWeekend in Singapore Teaと過ごす、というものだ。穏やかな個性から、飽きを感じることなく最後まで飲めるはずだ。

　今回紹介したWeekend in Singapore Teaは、当地のオンラインショップでは缶入りが販売されている。他のWeekendシリーズ1つ以上と組み合わせての購入となるため、少し買いづらいかもしれない。しかし、店頭では既に販売が終了しており、マーライオンのデザインが付いたWeekend in Singapore Teaの缶を手に入れるなら、オンラインショップしかないようだ。量り売りであれば今も販売されているため、茶葉に抵抗のない人はWeekend in Singapore Teaで、シンガポールに滞在している気分をぜひ味わって欲しい。

Weekend in Singapore Teaの缶