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ファーストフラッシュ、セカンドフラッシュ、オータムナルって、結局どこまで違うの?? 3つの時期を同じ農園で飲み比べてみた

 今まで、ダージリンは色々なものを紹介してきた。ただ、個々に記事で取り上げただけで、3つのシーズンを全て1度に比較したことはない。今回は、改めて試すことで、個々の特性を再確認する。

 TWGで茶葉を探したところ、マーガレッツホープなら3つが揃うと分かった。ダージリンの多くはファーストフラッシュしかないもの、セカンドフラッシュだけのものなので、同じように試したい場合は注意して欲しい。
 また、ティーサロンで試した際に店員に確認したところ、ファーストフラッシュは毎年、その他は1年おきに入荷するとのことだったので、今回使用したセカンドフラッシュとオータムナルは、2年前の茶葉らしい。もし、収穫時期を揃えたいなら、今年の秋頃が良いのかもしれない。

 紅茶の水色がかなり異なるため、時期を隠して飲み比べるまでもないと思ったが、一応いつもの通り見えない状態で比較した。結果、3つの特徴が顕著に分かった。

ファーストフラッシュ
セカンドフラッシュ
オータムナル

特徴をランキング形式にすると、下記のようになる。


 個人的に飲み比べる前は、緑茶っぽさ=香りの強さのようなイメージがあったが、セカンドフラッシュの香りは他2つと全く異なるものだった。また、緑茶を彷彿とさせる香りという意味では、セカンドフラッシュよりも、オータムナルの方が強いと判明した。これは意外だった。
 一緒に飲んだ母は、セカンドフラッシュは最も木に付いている時間が長いので、新芽のような印象も失われているのではないか、と仮説を立てていた。確認はできていないが、個人的にこれは合っていると推測している。
 補足すると、ファーストフラッシュは言うまでもなく新芽で、オータムナルはその直前に顔を出した新芽だ。一方セカンドフラッシュは、ファーストフラッシュの収穫時期には小さ過ぎて見送られたものを夏に摘んだものになる。そのため、セカンドフラッシュが最も木に付いている時間が長いという話になるのだ。
 ちなみに、個人的にはこの3つの中ではセカンドフラッシュが好きだった。単体の記事でも書いたが、ココアを彷彿とさせる重さがやはり良い。


 最後に、ファーストフラッシュが特徴的なことは飲む前から重々理解していたつもりだが、セカンドフラッシュやオータムナルの性質は、3つを比べることでより分かりやすかった。冒頭にも書いた通り、3つ揃えるのは少し難しいとは思うが、自分の好みもより明確になると思うので、ぜひ試してみて欲しい。

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