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Number 12 Tea(ナンバー トゥエルブ ティー)―コーヒー好きに飲んで欲しい

 新しい紅茶を試すときは、TWGのティーサロンで注文することも多いが、商品説明を読みオンラインで購入することもある。今回紹介するNumber 12 Teaは、後者の方法で買った茶葉だ。なかなか出会えない種類の茶葉を見つけられたと思うので、ぜひ読んでみて欲しい。ちなみにNumber 12 Teaの12は、12番目という意味のようだが、どこから数えているのかは不明だ。

 茶葉の袋を開けると、何だか香ばしい香りが漂ってくる。以前紹介したDimbula OP(ディンブラ オレンジペコー)を彷彿とさせる印象で、カカオのようにも感じられた。スプーンで茶葉を掬うと豆のような物が入っており、香ばしさはそこから来ているようだ。

 口に運ぶと、やはり香ばしい。わずかな甘みは感じられるものの、香ばしさとキリリとした後味が主で、食事にも合いそうな味わいだ。茶こしに残った茶葉を見ると、スプーンで掬ったときに見えた豆がコーヒーだったと分かった。香ばしさとさっぱりとした後味が両立するのも、頷けるブレンドだ。個人的に紅茶とコーヒーが融合した物を飲んだのは初めてだったが、互いが喧嘩することなく、上手く結びついていると感じた。紅茶好きの人もコーヒー好きの人も喧嘩することなく楽しめるはずだ。飲み方はミルクを入れることも可能だとは思うが、面白い風味を実感するためにも、最初はストレートで試してみて欲しい。
 マリアージュは、何でも合うと推測する。特に食事系は、サンドイッチやおかずパンなら何でもいい。こってりした味わいのフィリングが入っていても、紅茶が負けることなく最後まで美味しく食べられるはずだ。個人的にはトリュフ風味のピザパンと組み合わせてみたところ、ピザの濃厚さと紅茶のさっぱり感の両方を損なうことなく、楽しむことができた。
 デザートの場合も何でも良いと思うが、特に合いそうなのは香ばしい風味に合わせたチョコレート系の菓子だろう。チョコレートタルトやチョコレートケーキといった、コーヒーと一緒に味わいたいタイプのスイーツなら間違いないはずだ。もちろん、生クリームを使ったケーキでも、シンプルな焼き菓子でも、問題なくペアリングできると想像する。

 最後になったが、Number 12 Teaは量り売りのみでの販売だ。ただ、コーヒー好きな人も手を出しやすいフレーバーだと思う。花のある紅茶とは違う、シャープな面持ちの紅茶が楽しめるはずだ。

Number 12 Teaの量り売りが入った袋。

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