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知的障害者の平均寿命は一般の高齢者よりも短い?

「のぞみの園」による調査で確認できた65歳以上の知的障害者の年齢分布を調べたところ、一般の高齢者との顕著な違いが見えてきました。


65歳以上人口における前期高齢者と後期高齢者の比率についの調査を見てみましょう。


一般統計では、65歳以上人口をヲ100とすると、前期高齢者(65~74歳)が49.5%、後期高齢者(75歳以上)が50.5%となっています。


これに対して、全国の知的障害者調査では、前期高齢者が68.7%で、後期高齢者が31.3%と、前期高齢者の比率が20%近く高くなっています。


さらに、重度の障害者が多い傾向にある支援施設入居者の調査では、前期高齢者76.7%、後期高齢者23.3%と、さらに前期高齢者の比率が高くなっています。


この調査結果からは、知的障害者は75歳以上まで生きる人の割合が低く、平均寿命も短いのでは?という予測が成り立つと思います。


(障害のある子の家族が知っておきたい「親なきあと」渡部伸著)

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