子どもの「ライフスタイルカルテ」を作る
二つ目に、これだけは今すぐにぜひやってほしいことについて、提案したいと思います。
それは、子どもが支援を受けるために、本人の必要な情報をまとめた「ライフスタイル」(通称「ラスカル」)の作成です。
極端な話ですが、明日にでも親が死んでしまうことだって、絶対にないとはいえません。
子どもが一人で残されたときには、行政などの支援者がサポートしてくれてることと思います。
そのときに、子どもの生活に関するさまざまなことを、この「ラスカル」に記しておくことにより、支援する側が本人の特徴を理解しやすくなり、子ども自身の生活の安定にもつながります。
つまり、親が突然いなくなったときのために、子どもについて知っていてほしいことをまとめておくのが、この「ラスカル」です。
住所、氏名、緊急連絡先、医療に関する情報、障害の性質、成育歴などのプロフィール情報や、本人の好きなこと、苦手なこと、コミュニケーションの取り方、1週間の過ごし方、食事、入浴、排せつ、外出など日常生活に関すること、どんなときにパニックや発作が起きるか、そのときのようす、などなど。
それを読むことによって本人の支援に役立てたり、ほかの機関と連携しやすくなるような内容を、項目別にまとめてみましょう。
(障害のある子の家族が知っておきたい「親なきあと」渡部伸著)
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