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必要以上のお金はいらない

そういった気持ちは痛いほどよくわかります。


でも実は、障害のある子には必要以上にたくさんのお金を残すことはない、と私は考えています。


それはなぜか。


障害者はさまざまな場面で福祉の支援を受けており、最低限の生活はできるような社会保障がなされています。


もちろん、より豊かな生活を楽しむためには不十分なものですが、子どもに一生涯かかるお金を、親がすべて工面しておかなければいけないといった状況ではありません。


逆に、資産を持っていることによって、子どもに浪費癖がついて、かえって借金してしまったり、だましとられてしまうなどのリスクをかかえることも、あり得るからです。


ただし、その最低限の生活の保障がされるために、やっておかなければいけないことはあります。


それは、療育手帳などの手帳を取得すること、就労賃金や年金・手当などの定期的な収入源を用意しておくこと、子どもの生活の場所を確保すること、病気のリスクに備えること、病気のリスクに備えることなど、さまざまです。


そしてこれらの準備は、親が元気なあいだに、子どものためにしてあげられることです。

(障害のある子が「親なきあと」にお金で困らない本/渡部伸著)

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