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自分が元気なのはあと何年?

厚生労働省の調査によると、日本人の平均寿命は男性79.94歳、女性86.41歳となっています(2012年現在)。


女性の平均寿命は世界一です。


では、平均寿命まで長生きすると想定して、自分の年齢と子どもの年齢を対応させて、それぞれの時点の状況について想像してみましょう。


ここでは、夫婦は同い年として、両親が30歳の時に障害のある子が生まれた、という例で考えてみました。


●親50歳、子ども20歳。障害年金受給開始。

親は現役で社会生活を営んでいるころです。


●親65歳、子ども35歳。両親が高齢期に入る。

しゃかいの第一線からはリタイアする人が多くなりますが、このあたりまでは両親とともに、少なくともどちらかの親はまだ元気でいる確率は高いと思います。


親75歳、子ども45歳。両親が後期高齢者となる。


この時期になると、いろいろな面で体調に不安が出てくることかと思われます。


また、体だけではなく、判断能力についても心配しなくてはならないかもしれません。


また、WHOが2000年に提唱した健康寿命というものがあります。


この健康寿命は「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されていて、いわば心身ともに自立した、判断力と行動力が備わってきている機関と考えていいと思います。


日本人の健康寿命は、2010年のデータによると、男性70.42歳、女性73.62歳となっていて、同じ年の平均寿命との差を見てみると、男性9.13歳、女性12.68歳となります。


健康寿命と平均寿命の差は、いわば心身の健康状態に問題をかかえて生活する期間ということになります。


その間は、医療費や介護費用がかかったりと、経済的にも負担が多くなります。


この期間の金銭的な準備のことも、ぜひ考慮に入れておいてください。

(障害のある子の家族が知っておきたい「親なきあと」渡部伸著)

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