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きょうだいや親族には頼りすぎない

まず頼る相手として、身内があげられます。


障害者本人のきょうだいは、年齢も近く、本人の特性もよくわかっているので、強力な支援者です。


きょうだいが、障害者である自分のきょうだいのめんどうを見たい、寄り添ってあげたいと言ってくれていれば、親としてはとても心強いことでしょう。


ただし、ぜひ心に留めといておいてほしいのは、それが本心からの言葉かどうかをしっかり見極めて、ということです。


障害者のきょうだいは、親が障害者の世話で手いっぱいで、あまり自分のことをかまってくれなかったと思うケースが少なくありません。


親自身は分け隔てなく接したつもりでも、きょうだいの側から、疎外感を感じていたり、障害者のめんどうを見なくてはならないことに負担を感じていたりと、複雑な感情をかかえていることも多いのです。


「めんどうを見る」と言ってくれていたとしても、自分の生活や家庭があります。


もしかしたら、そうしなければいけない、という義務感だけで口にしているのかもしれません。

(障害のある子の家族が知っておきたい「親なきあと」渡部伸著)

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