グループホームとケアホームの現状
グループホームとケアホームの事業者数は着実に増えています。
従来の規定では、グループホームには世話人が配置されて家事や日常生活についての相談支援が受けられ、ケアホームにはさらに生活支援員が配置され、食事、排泄、入浴などの介護も加わるとなっていました。
それが、2014年からケアホームはグループホームに一元化され、グループホームでも必要に応じて介護サービスの利用が可能になります。
実情は別として、今後はケアホームという呼び方はなくなり、グループホームに統一されることになります。
グループホームは、障害者が地域で当たり前に暮らす、ということを実現している形態だと思います。
しかし、残念ながら、グループホームの建設計画には地域住民による反対運動がたびたび起きているのが現状です。
そのため、現在よく見られるのは、もともと入所施設のあったところに、住まいとしてのグループホームと、日常生活の場としてのデイサービス施設が隣接し、一つのコミュニティを形成しているものです。
当初の目的に沿ったものであるかは疑問ですが、安心して生活する場として、有効に機能している面はあると思います。
もちろん、地域の中で定着しているグループホームもたくさんあります。
入居できる定員が少ないので、なかなかあきがない状況ですが、こちらも確実に増加傾向にあります。
現時点では、間違いなく有力な選択肢の一つとして考えてはいいのではないでしょうか。
(障害のある子の家族が知っておきたい「親なきあと」渡部伸著)
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