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パパ大好き娘が、ママを呼ぶ瞬間
娘は今、1歳6か月。
「ママ」よりも先に「パパ」が言えるようになったし、私が美容院などで出かけるときは、パパと2人で半日過ごすのも問題なし。
「パパイヤ期」に入る兆しがない。
・・・と思っているのだが、先日友人に、
「これからよ」
と言われた。
そうなのか。これから、なのかー。
でも個人的には、「パパイヤ期」がちょっと楽しみでもある。
なんせ、娘はパパが大好き(それは喜ばしいこと)で、別に私じゃなくてもぜんっぜん平気で。
なんとなく私としては寂しい気もしていたのだ。
だって、娘。
私のこともずーっと「パパ」と言っていたくらいだし(「パパ」のほうが発音しやすい上に、私自身も特に「ママだよー」と訂正しなかったせいだと思いたい)。
夫は「俺のほうがレアキャラだから、珍しがってるだけだよ」と言うのだが。
たしかに、毎日の保育園の送迎は私がしているし、お風呂に入れるのも、朝ごはんを作って食べさせるのも基本私。
(夕ごはんは夫が食べさせてくれることも多いし、お休みの日や私が疲れているときは、夫が娘をお風呂に入れてくれたりもする)
とはいえ、私だって、育休から復帰してからは、娘と触れ合う時間は格段に減ったのに。
そこに関して、娘が悲しがってる感はあまりない、気がする。
だがしかし。
そんな娘も「これだけはママが良い」ということがあって。
先日のこと。
夫が娘をお風呂に入れてくれて、そのまま夕ごはんも食べさせ、歯も磨き、娘も機嫌よく、夫とベッドに向かった。
なんなら、私が「おやすみ~」と声をかけると「ばっばぁい」と嬉しそうに手も振っていた(娘的に、お休みの合図)。
あ、パパと寝れそうだな―。
寝室からは、夫と娘のなんだか楽しそうな話し声が聞こえて。
娘も「キャッキャ」していて。
うんうん、いい感じー。
私はマグカップに豆乳を注ぎ、2分レンジにかけて、温まったところにはちみつを入れる。
寝室では、夫がなにやら娘に言って、電気を消す。
ティースプーンではちみつをかき混ぜる私。
その瞬間。
「ままーーー!!」
娘が絶叫。
え、え?何、なに??
慌てて、寝室に向かう。
「どうしたの?」
暗闇に向かって声をかけると、ベッドに寝そべっていた夫が一言。
「俺じゃダメなんだって」
夫の傍らには、ちょこんと座り込む娘。
1秒前まではニッコニコだったのに、「寝ようか―」と夫が電気を消した瞬間、娘が叫んだらしい。
私が夫と交代してベッドに寝転ぶと、娘はいそいで私のお腹に自分の頭を乗せてくる。
「ばっばぁい」
夫に手を振る。
「あなたは用済み」と言わんばかり。
夫の事は大好きな娘。
たまたま、そういう気分?だったのか??
そして、昨夜。
私が娘をお風呂に入れ、夫が夕ごはんを娘に食べさせる。
図書館で借りてきた絵本を娘にせがまれるまま、夫が読み聞かせする。
そろそろ寝るかなー。
夫が娘を抱っこして、寝室に向かう。
まぁ、一応ね。
私も2人の後ろをついていく。
夫が娘をベッドに寝かせて、電気を消す。
「ママ!!」
夫が振り返る。
「ご指名だよ」
はい、喜んで。
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