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「見られていた」と知った日

 私の職場は数百人が働く職場なので、それをねらって毎週木曜日のランチタイムにはランチの移動販売車が営業にやって来ます。昨日も私はその移動販売の4~5人の行列に並んでいました。そして何気なく私の前に並んでいた女性を見たんです。

アシタカ:「え?」

ビックリ! 驚愕しました。その女性は私の高校時代の元カノだったからです。

アシタカ:「ここで何してるの?」

 そりゃランチを買いに来てるに決まってるでしょ笑。いやそうでなく、この移動販売車は、うちの職場関係者以外はめったに買いに来ないからです。何でここで君に会う?って感じです。

元カノ:「勉強不足ね。私のこと見てないでしょ。」

アシタカ:「???????、どゆ意味?」

 その後、職場の受付の女の子に確認してみると何度かうちの職場に来ていたことが判明。私の同級生だと言うと、受付の子達はビックリして騒いでいました。確かに彼女は高校時代からあまり変わっておらず、年齢不詳の美魔女でした。もしかして、私と比べてます?汗
 さすが、かつてのクラスのマドンナ。実は私の元カノだと言いたくなりましたが、更に騒ぎになりそうなので黙っておきました笑。
 ちなみに受付名簿の彼女の名前は、旧姓のままでした。

 でもあれ? 結婚してなかったけ?
 
 焼け木杭に火がつかないように、火の用心火の用心笑。

 受付が覚えてるくらい彼女は何度もうちの職場を訪れているのに、私は全く気づいておらず、彼女に見られていることにも全く気づいていなかったことに、やっと気づいた瞬間でした。(韓国ドラマか汗)

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 そして、これと同じようなことが最近、別にあったんです。

 私には、小学校、中学校、高校と唯一ずっと同じクラスだった親友がいます。親友というより幼馴染の大親友です。
 でも彼は何年も前に、友達みんなを裏切って失踪したままでした。しかし最近になって彼の連絡先を入手した私は、数年ぶりに連絡をとってみたんです。
 連絡を受けた彼はとてもビックリしていました。そして彼も元カノと同じようなことを言ったんです。

 彼も私の職場に長年も、何度も出入りしていたと言うんです。そして、オフィスの私のデスクが年々奥へ、奥へと移動して行くのを見て、私がどんどん偉くなってるんだなと思いながら見ていたと。

アシタカ:「何で声を掛けないんだよ。」

大親友:「俺はみんなを裏切って消えたから、声を掛けれなかったんだ。」

 長年、私の知らないところで、ずっと私を見ていたことを知って驚きでした。

アシタカ:「そんなのは関係ないだろ。友達は友達だろ!」

 それを聞いて、彼は泣いていました。

アシタカ:「オッサンが泣くな笑」

 実は、前者の元カノ、後者の大親友、そしてともう一人の大親友の彼女の合わせて4人は、高校時代にいつもツルんで遊んでいて、いつもふざけ合っていた仲でした。

 その彼らが私の知らないところで別々に、ずっと遠くから私を見ていた。連絡を取り合っていた訳でもなく、私の職場は地元からも遠い街にあるのに。全くの偶然です。

 自分に見えている世界だけが全てのように思って生きていますが、ちゃんと周りを見ていないものなのかもしれません。
 今も、自分に見えているものもだけが全ての世界じゃない。見えていないだけ。見ようとしていないだけ。見えていない何かがあるかもしれない。

 そんなことを感じた一日でした。

 ん?

 私が鈍感なだけ?

 やっぱり?

 私、猪年ですから笑。

 猪突猛進、バンザイ!

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