自立とは

私は今、データ解析者として生産現場に対してデータ分析導入支援やデータから価値を見出すことができる状態になるまで現場と伴走しながらコンサルティングを行っています。導入〜現場が自立するまで(継続的にデータ活用をして工場改善が勝手に進んでいく状態になるまで)にはいくつかの壁をクリアにしなければなりませんが(とても大変、、)、ここでは現場が自立してデータ活用を進められている状態とはどういうことなのか違った切り口で気づきを得たので記載しておこうと思います。

小児科医の熊谷晋一郎先生の言葉で「自立とは依存先を増やすこと」という言葉をつい最近知りました。「自立」と「依存」は言葉として対義語にあると思っていたのでこの言葉は私にとって目から鱗でした。依存先が一つに集中していてはそれに固執してしまいますが、その一つのものが無くなった時に忽ち上手く回らなくなってしまいます。対して依存先が沢山あると一つ一つの依存度が浅くなり依存していることを忘れてしまいます。先生はその錯覚状態になることを自立とおっしゃっています。私の説明ではイマイチなので詳細は下記リンクに委ねようと思います。↓

https://www.univcoop.or.jp/parents/kyosai/parents_guide01.html

本当の自立とは、頼れる存在やコミュニティが沢山あり、課題や困難に直面した時に依存先の選択肢が複数ある状態のことを言うのかなと思いました。
そこで冒頭の話に戻りますが「現場が自立してデータ活用を進められている状態」とは、現場は色々な相談先や解決するためのツールを持っていて、その解決手段の一つとして私達データ解析者への相談があるという状態のことかもしれません。
今は相談があればその解決方法を示すことをメインにしていますが、それではデータ解析者に依存が集中してしまうので、他の依存先やコミュニティなどを紹介してあげるなどの依存先を広げる方向で提案してみてもいいのかなと思いました。
選択肢を広げてあげる、またそういう場を提供するということを今年はやっていきたいです。一つのやり方に執着するのはあまり良く無いこともあると思うので。


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