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からまったお悩みを解きほぐすポイント

何かについて悩んでいるとき、悩みの内容が漠然としたままでは、なかなか次のステップへ進めません。
「ずっと同じ場所をぐるぐる回っている」
「いつも同じ結論に辿りつくのに、悩みが終わらない」
そんな風に感じるときは、悩みを〔因数分解〕してみてはどうでしょうか。

キャリアコンサルタントは、「はたらくこと」をとりまくお悩み事を積極的に(問いかけたり、確認したりしながら)聞いて、複雑にからまった問題を解きほぐす手助けをします。

お悩みがどんな要素でできていて、どんな風にアプローチすれば突破できそうなのか。ヒントとして6つのポイントがあります。
堂々巡りになる思考を一時停止して、6つのポイントで視点をきりかえながら一つずつ点検してみましょう。

頭のなかで処理していくよりも、できれば大きめの紙と好きな色のペンを用意して、文章や図に書き起こしてみるのがおすすめです。
最初はバラバラに見えるキーワードが、次第につながり、まとまりができていくのを感じられたら、お悩みの霧が晴れるのももうすぐです。
ひとりでは難しいときは、家族やお友だち、仲間と一緒に取り組んでみるといいですよ。

お悩み因数分解 6つのポイント

  1. 自己理解…自分自身について深く理解する

  2. 仕事理解(職業理解)…自分の今と過去の仕事、世の中にある仕事について広く深く理解する

  3. 啓発的経験…自己啓発のための行動を起こす

  4. 意思決定(目標設定)…目標とするゴールを具体的に描く

  5. 実行…何をして何をしないのか?選択しながら進む

  6. 適応…選択と行動によって変化した状況に適応する

1.自己理解

自分自身について深く理解しようとする過程で、悩みの本質が見えてくることがあります。
悩みを生み出しているのは他でもない自分自身です。人や出来事や状況はきっかけにすぎません。
起こった出来事と、それをどう捉えどう感じたのかは、くっきりと分けて考えます。

具体的には、こんな問いかけをしてみるといいと思います。
「私の転機は、どのタイミングだった?」
「何が起こって、それをどう捉えたのか?」
「そのとき、私はどんな風に行動したっけ?」
「なぜ、その行動をとったんだろう?」
「私の成功パターン/失敗パターンは?」
「それを成功/失敗と感じるのはなぜだろう?」
「私にとって大切なこと、価値のあることって何?」
「人からよく言われる言葉は?」
「私の個性をキャッチコピーで表すと?」
「これからどうなっていきたい?」

自分にとっては「当たり前」な、自分の資質(性格や能力、経験、価値観、興味の対象)や行動パターンをあらためて見つめ直して分析し、セルフイメージをアップデートしていきます。

大きめの紙に、好きな色のペンで、たくさん書き出してみてください。
信頼できる人に訊いたり、グループで取り組んでみるのもいいですね。

ほかの5つについても、次の記事から続けてご紹介していきます。

明日はきっといい香り
明日香

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