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井穴刺絡療法で不調を治す②井穴刺絡がおすすめな理由

今日は井穴刺絡療法がなぜおススメなのか、その理由について記事にしたいと思います。
一般の方にも、そして鍼灸学生さんにも参考になる内容になっていますのでぜひ読んでもらえると嬉しいです。

◎井穴刺絡は誰がやっても同じ効果がだせる

井穴刺絡療法は、医師が発見した治療法のため、単純明快かつ客観的で理論的。つまり、主観や感覚に訴えることなく、誰にもでもわかりやすく説明ができ、誰がやっても同じ効果がだせるという特徴があります。

鍼灸が医療として認められるためには、この『誰がやっても同じ効果が出せる』という点がとても重要なのです。

「Aさんがやると効果がでるけど、Bさんがやると効果がでない」

これは、西洋医学の観点からすると、医療としては認められません。

でも、東洋医学ではAさんがやれば効果がでるけど、BさんやCさんでは効果がでない、というのは一般的なことなのです。

むしろ、これは当たり前のことと考えられていて、「BさんやCさんも20~30年修行すればできるようになるかもね?まあセンスがなければ一生できないかもしれないけど」みたいなことは、この業界では普通に言われます。

私を含め、ここで悩む学生がとても多いのですが、学校では東洋医学はそういうものだ、と教えられるので、「修行しなさい」と一蹴されておわりです。

一方、この井穴刺絡療法ではそんな身も蓋もないことをいう人はいません。

井穴刺絡療法が他の治療法と違う決定的な点

ベテランの鍼灸師Aが井穴刺絡をしても、今日井穴刺絡を始めたばかりの新人鍼灸師Bが井穴刺絡をしても、同じ井穴に刺絡すればその効果はまったく同じです。

ベテラン鍼灸師と新人鍼灸師の唯一の違いは、目のつけどころだけです。

当たり前ですが、ベテラン鍼灸師は経験があるので、どういう症状の時にどの井穴(指)を刺絡すればよいかあたりをつけやすいです。

○○疾患で△△という症状なら、「この指(井穴)の刺絡だな」という直感が働きます。

一方、新人鍼灸師は、経験がないので、とりあえず「この指(井穴)から刺絡してみようかな」という感じになります。

ただ、同じ井穴(指)に刺絡すれば、ベテランだろうが新人だろうが同じ効果を出すことができます。

また、新人の鍼灸師で、交感神経か副交感神経のどちらを抑制すればよいか不確かな場合でもあっても、一方を刺絡して効果がでなければ、もう一方を刺絡すればよいだけなので、何の問題もありません

先ほども少し書きましたが、他の鍼灸治療の場合はこうはいきません。

例えば、@というツボに鍼灸師Aが鍼を刺した場合と、同じ@というツボに鍼灸師Bが鍼を刺した場合では、効果が変わってきます。

正しくは、効果が変わる、ではなく、効果が出せる、出せないという違いがでます。

同じ@というツボに鍼を刺しているにも関わらず、効果を出せる鍼灸師と出せない鍼灸師がいるのです。

しかも、さらに面倒なことに、@というツボに鍼を刺して効果を出せた鍼灸師Aが、もう一度同じように@というツボに鍼を刺して同じ効果を出せるかというと、効果がないときもあります。

東洋医学って、とても抽象的で主観的かつ感覚的なものなのです。良く言えば神秘的??

なので、「今日はなんか調子(感覚)が悪いな」とか、平気でいう鍼灸師の方はごろごろいます。

患者さんの側からすれば、「今日は鍼灸師の調子(感覚)が悪いから効果がでないんです」なんて、「え~~~」って思いますよね、、、。

東洋医学を神秘化すると、なんでもあり、になってしまいます。

東洋医学のそういうあいまいな特徴を利用してうまくビジネスを回している方も実際にいます。

井穴刺絡療法には良くも悪くもそれがありません。
東洋医学に神秘的、霊感的な何かを求めてやってくる人もいると思います。
それはそれで患者さんがよいと思えばOKです。

浅見先生の遺志を受け継ぐ
一方で、浅見医師や浅見医師の遺志を継いで井穴刺絡を広めようと活動されている福岡のぎんなん治療院の稲舛先生のように、「井穴刺絡療法が医療として認められることで、多く患者さんの痛みや苦しみを和らげる手助けをしたい」との強い思いから活動されている医師、鍼灸師も大勢います。

井穴刺絡療法は、浅見医師の強い遺志を引き継ぎ、誰でも無料で井穴刺絡療法が学べるように、youtubeにセミナー動画を無料で公開しており、ロンドンで鍼灸師として活躍されているRie Burdock先生が、Googleクラスルームを作成し、初心者から学べるようにあらゆる資料と動画をあげています。

また、一般の方にも家庭でできるセルフケアとして、鍼を使わない治療法も公開しています。

実際、稲舛先生が開催する井穴刺絡のセミナーでは鍼灸師ではない一般の参加者の方も多くいらっしゃいます。

鍼灸学生の方はよくご存じだと思いますが、鍼灸関連のセミナーはほんとうに高額です。

私も学生時代にさまざまなセミナーに参加しましたが、あまりに高額なセミナー料金に啞然としました。

貯金を切り崩しながらの学生の身では、高額な授業料を払うだけで精一杯なのに、学校の授業だけでは治療家になれないことは明らかだったので、小銭をかき集めながら高額セミナーに投資していました。
(学校の授業はあくまで国家試験に受かるためのものです。授業料が高額なので腹が立ちますが、もうここは割り切るしかありません)

ただ、それだけ高額なセミナー料金を支払っても抽象的、主観的、感覚論に終始していて、自分で試してみても効果が実感できないものが多いのです。
そしてそういうセミナー講師から返ってくる言葉はいつも「10年、20年やればできるようになる」です、、、。

井穴刺絡療法に出会う前は、卒業してすぐ開業するなんて夢のまた夢でした。だって効果を出せないことがわかっているのに患者さんをだますような治療なんてできません。

井穴刺絡療法に出会って、初めて「鍼って効果があるんだ」と思いました。それまでは正直、鍼の効果に対して半信半疑(笑)。

私にとって井穴刺絡療法は鍼灸治療が大好きになるきっかけとなった治療法です。

毎日新しい学び、発見があります。

そして、患者さんが驚いた顔されて喜んでもらえることが何よりもうれしいのです。

お金がなくて高額セミナーに出られず悶々と悩んでいる学生の方。
どうぞ井穴刺絡療法を勉強してみてください。
もちろん、治療方法の合う、合わないがあると思います。
それでも、井穴刺絡のやり方を知っておいて損をすることは決してありません。
むしろ、これから治療家としてやっていく中で、井穴刺絡に助けられることがあると思います。
そしてなにより、無料で勉強できで誰でも効果をだせる、こんな有難い治療法はありません!!

もちろん、一般の方で鍼治療なんて高額で受けられない、という方もいらっしゃると思います。
井穴刺絡は、アルミ玉(1センチ角に切ったアルミホイルを丸めて井穴にテープで貼り付けてもみもみ刺激する)を利用して一般の方でも体調不良や痛みの緩和ができる治療法です。

今日は井穴刺絡への想いが強すぎて文章が長くなってしまいました(汗)
次回は一般の方でもできる井穴刺絡でセルフケアのやり方を記事にしたいと思います。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。
すてきな一日をお過ごしください。Have a nice day!!


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