寝ないこどもって

まじで寝ないんですよね。
何をしても寝ないんですよ。
ようは寝入るのが究極に下手なんです。不得意。
出来ないから寝られない。
手を繋ごうが、トントンしようが、歌を歌おうが、ナデナデしようが、2時間暗闇の中で付き合おうが、寝ないものは寝ない。
保健師さんに相談したりしますよね。
「トントンして寝ない赤ちゃんはいません」って言ったあの人、帰り道にバナナで滑って転けてたらいいな。

夜の寝かしつけ。
1時間くらいはまだ優しいお母さんです。
でも1時間を超えてもですよ。
横で高らかに歌を歌い、わたしの顔の上に勢いよく乗り上げ、おもちゃで殴りつけ、ガシガシと蹴ってくるともなれば、もはや敵です。
こちらの歩み寄りなど意味がない、昼寝もさせてないのになぜ寝ない。このままでは夜が終わる。
束縛の2時間越え。
3時間たった?!嘘だろ?!
苛立ちもMAX。そりゃそうでしょ?!
必死の努力の末に寝かし終えた後、旦那さんに
「そんなにイライラしなくても」とでも言われれば、毛穴という毛穴から蒸気が出そうな勢い。
皿一つ、洗ってから言ってくれよな。そういう事は。
となる訳です。
え?もっと後で寝かしつければいいじゃないかって?何を言ってるんですか?あとで寝かしつけたら寝かしつけに要する時間がその分短くなるとでも思ってるんですか?
あなたが思い付けた事を、クソ苦しんでいる当事者のわたしが思い付かないと、本当に思ってるんですか?

と、思っていた約4年前。

もちろん、そんな子はお昼寝もしません。
あの手この手で唯一効いたのは、抱っこ紐もしくはバランスボールで振って振って明るく元気な歌を笑顔で歌いまくる事です。
家の中で、友達の家で、外出先で。
もうジャンプする勢い。
揺さぶられっ子症候群ですか?気になりますよね。
ええ、心配しました。なにしろ当事者ですからね。
大丈夫、小児科の先生にオッケーをいただきました。
小さい頭を必死で抑えてましたね。懐しいです。
だってね、そうしないと寝ないんです。
寝ようね〜なんて言ってはいけません。寝たくないんですからね。本人は。そりゃ怒って泣きますよね。泣いたら寝なくなりますからね。慎重さが必要です。
だからママと遊ぼうねーって歌ってジャンプする訳です。イヤイヤ感を出してはいけません。子供はよく親を見ているものですね。笑顔、これが大切です。
これがミソ。ミソってなんだ。くそ、ふざけんな。

と思っていた約4年前。

そんな娘🐰は今年で5歳を迎えます。
現在は子供部屋でひとりで寝ています。
寝かしつけは2曲の子守唄。
歌い終わったら大好きのハグをしておやすみなさい。
お布団を整えて、タッチして、手を振って、ドアを閉める。これでおしまい。
後は1人で朝まで寝ます。

ここまでくるのに、
親子の、1年半〜2年の歳月をかけた壮絶なねんトレがありました。
ねんトレとは、ねんねトレーニングのこと。
名の通り、眠る練習です。
その甲斐あって、下の子の切迫&出産入院中に🐰は夜中泣かずにスヤスヤと朝まで眠れたのです。

そういえばトイトレってよく聞くけど、ねんトレってそうでもないなあって思いませんか?
小学生になっても1人で眠れない子もいますよね。
いやいや、それが悪いって話じゃないですよ。誰も辛くないならオールオッケー。家族の形はそれぞれ。
ただ、わたしみたいに寝かしつけにめちゃくちゃ労力を使いまくって、イライラMAXムキーッ!ってなってる人がいたら、なんか、参考になったら良いなって話ですよ。

わたし、食事・睡眠・排泄って動物の根本じゃないかと思うんです。
1人で出来なければならないこと。
所謂、自立すべきこと。

ある日、思いました。
親が側にいないと寝られないなんて、本来動物として生きていけないよーなことじゃないかな、と。
この子は、今わたしがいなくなってしまったら、毎晩寝られなくて寝られなくて苦しくて何時間も大号泣するんだな、と。

布団に入る=眠る

これを教えなければならない。
それがわたしの役割じゃないか。
川の字で寝たら素敵な家族だろうか、いや、そんなことはない。寝入るまで側についていることが母親のあるべき姿だろうか、いや、そんなことはない。
日中にいくらだって愛は伝えられる。
伝えたらいい。大好きだよって何回だって。

海外の寝かしつけを調べてみれば、日本の母親たちの寝かしつけ奮闘が馬鹿馬鹿しく思えてきたりもしました。
と、いうわけで
大きな決意のもと、2歳の誕生日から始めたねんねトレーニング!
目指すは、ひとりで寝入ること!
がんばれ🐰!がんばれわたし!
まわりの言葉に負けるな挫けるな!
「なんのメリットがあるの?」
「側についててあげないと寂しいんじゃない?」
挫けるな!そんなことない!
「かわいそう」
がんばれ!負けるな!
私は長女じゃあないけど、我慢できる!
🐰のためだぞ!がんばれふんばれ!!


という訳で、
次回はねんトレのおはなしです。
長期戦のおはなしです。

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