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違国日記を読んでくれ

こんにちは。
あしたばです。
好きです。
異国日記。
ヤマシタトモコさんが連載している漫画です。
この方、言葉の取り扱い方が本当に繊細で惚れ惚れします。
私にとってはレンブラントです。
(「光の魔術師と言われているが、その実闇を描くのがめちゃくちゃ上手い。だから光を描くのがより上手く見える」と思っている。)

35歳の小説家が姉の遺児(15歳)を引きとり共同生活をおくる話しです。
今の所大きな事件はありません。
けれども、その日常生活そのものがすでに異国なんです。
同じ日本語でも、使う言葉が違うとわからない。
同い年でも主義主張が違うから、言ってる重みが伝わらない。
自分のことも言語化できない。
ああ、他人とは他国レベルで違うんだな。
同じようで同じじゃない言葉を使っていて、これほどまでに他人はずっと他人なのかとうっすら諦めすら感じる(かもしれません)。

親の呪縛
"わたし"のキャラ
自分の空虚
これらもみんな誰かの言葉によるもの。

言葉を選ぶのは難しい
口にした途端嘘になる
喋りながら、違うんだけどな??ってなる

言葉と概念の間になんかうっすい紙が挟まってる感じ。

埋め込んだマイクロチップで交信出来るようになればこんな思いもしなくなるんでしょうか。
知らない感情いきなり流れ込んできたらうっかり吐きそうだ。
しばらくそんな未来は来そうもないので今日も明日も外交に努めます。

え、なんの話だったの?って思ってますよね。すみません。
「言葉」が好きというかいちいち引っ掛かりを覚えてしまう人はこのお話しを気に入るのではないでしょうか。
しかしまあ、好きなものを人に薦めるのはつくづく苦手だなと思います。
「私とあなたの感性は違うし、美味しいところがどこなのか自分で見つけてほしい。そしたら共有したい。」って思ってるからですね。
へえ、そこなんだ!って面白くなれるから。
最初からここ面白いから!って言われるといやうんまあ…引
アマゾンのレビューで上手く描ける人SUGOI

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