「7日間は購入キャンセルOK」という施策について考えてみた

数日前の深津さんの記事に対して考えてみました。

有料ノートの推奨基準

深津さんの記事から、有料ノートの推奨基準のようなものが読み取れた。

結果的に流通コンテンツ全体で、エピソード性や著者の体験、意見、エモーションなどを含んだコンテンツが増加すると思われる。

上記のようなコンテンツが推奨されるのは真っ当なことだと思う。返金保証によって単純な知識系コンテンツの撤退が予想できるとも書いてあった。

「低品質なノートはない方が良い」としてしまうのは、クオリティーの向上には役立つけれどクリエイターの参加ハードルは上がる。noteのミッション「誰もが創作をはじめ、続けられるようにする」に少し矛盾を感じてしまう人も出てくるかもしれない。

読み手性善説

どれくらいのノートにどれくらいの人が課金しているのかわからないけれど、文化的にせこい返金はダサいと思う。ユーザーからすると購入にまずハードルがあり、買ったものを返金するのはさらに高いハードルがあると思う。(あくまでも悪質なケースを除く)

悪質な読み手の制裁措置

アンチなど嫌がらせをしたくてわざと返金するような悪質なケースがあったとしても、クレカ情報に紐づいたユーザーIDをノート運営側が握れているのであれば、かなり強い。

その情報が握れているだけで、悪質なケースに対しての予防になる。

クリエイター格差が開く

読み手には優位な施策だけれど、クリエイターは賛否が別れると思う。「低品質なノートの大幅な減少が見込める」と書いてあったけれど、低品質かどうかの判断を市場に開いていくことになる。それは、より厳格な資本主義の導入にも見える。

また、すでにファンやフォロワーを確保している人はさらに有料ノートを売りやすくなるが、認知度の低いクリエイターのノートはさらに認知されずらくなる気がしている。

そうしてクリエイターの格差が大きくなると、新規のユーザーが参加しずらくなるという事象が起こるのではないかと思っている。長期的にみると、ここが一番の懸念点かもしれない。


読み手の中でコンテンツ購入者の比率が極端に低い場合は、返金保証のような施策を導入した方がサービス設計としては前進すると思う。

うまくいけば、有料のコンテンツを買うこと自体がまだまだマイナーなインターネット文化にも影響を与えるかもしれない。

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