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プチ(petit)のお話

メディアパルさんの企画に参加します。

いちばんよく利用するのは、「マルエツプチ」(maruetsu petit)というスーパーだ。
理由は、家から近いから

「マルエツ」と「マルエツプチ」の違いは、店舗面積の広さらしいのだが、私の買い物エリア内では「プチ」しかない。

いつかどこかで、プチじゃないマルエツにも行ってみたい。

近さを理由に挙げたが、それだけではない。
Tポイントが貯められるから

私はTポイントを貯めて貯めて、一気に使うことが大好きなのだ。
「ポイントでお願いします」と言って、現金を出さなくていい時、顔がにやける。

近さやTポイントだけじゃない。

マルエツプチの店員さん達は、どの方も親切だから
(私は近隣のマルエツプチ三店舗を使っている)

その親切の感じが、自然体でさらりとしていて好感が持てる。
押し付けがましくもないし、いかにも会社のマニュアルですから的な臭さがない。

例えば、高齢の方や妊婦さんの会計が済むと、さっとレジカウンターから出て、カゴを袋詰めの台(サッカー台)まで運んでくれる。


Tポイントカードを読み取り機に通す時、慣れていない方が反対側をスキャンしてしまい、器械が読み取らないことがある。

「ボコボコしてる方を持って、もう一度通してみてください」
エンボス面=ボコボコ、よき。


目が不自由なお客様が来れば、店員さんがすぐに声をかけ、一緒に店内をまわっている。


すべて、スーパーのスタッフとしてはあたりまえのことかもしれない。
それでも店員さんそれぞれの個性がそこにはあって、私はそれらを感じるし、好感を抱いている。


ステイホーム中、買い出しの人たちが大量に押し寄せ、入店制限がかかった混乱の時でも、店員さんたちの態度は変わらず、いつも通り。

街も人々の表情も灰色だったあの頃、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」に、緊張と不安で固まった心がほぐされた。

「ありがとうございました」と、会計終了時や店舗を出る際に頭を下げるスタッフさんたちは、コロナ禍の前からずっと変わらない。


ところでスーパーに行くと、必ず読んでしまうところがある。

『店長への直行便メッセージ』である。

「私が好きだった〇〇がなくなってしまいました。もう置かないのですか?置いてくれないとすごく困ります」

というような可愛らしいお願いや、

「商品の並べ方、購入者目線に立ち、もう少し見やすく工夫すべきと思います。現状は雑であるようにしか見えません」


のような手厳しい意見もある。

訴えたいことがあるから、わざわざ紙に記入して投書箱に入れているのだ。
手間がかかっている。
店舗からしたら貴重なご意見。

が、時に、こりゃあないぜ、ひどい!というものも目にする。

ひとりの店員さんを一方的に攻撃するような内容だったりするものには、猛烈に腹が立つ。

「私が〇日〇時に行ったとき、とても不愉快な思いをしました。そのひどい店員の名前は本人から聞き出しましたので、金輪際、彼女のレジには並びません。おたくの社員教育どうなっていますか?考え直した方がいいんじゃないですか?」

店長さんは一つひとつ、ちゃんとお返事を書いている。

「ご意見ありがとうございます」で始まる、丁寧な返信メッセージを。
「この度は大変申し訳ございませんでした。スタッフ一同、より一層注意し、勤務いたします」のような。

お客様もさまざまだから、不快に思うことも個々にあるだろう。

私もかつて販売の売り場に立っていたから、どんなに気をつけてもクレームがあることは分かる。
理不尽な、身におぼえのないクレームも、ある。
接客業なのだからと受けとめるしかないときもある。

だけど、だけど。

きっとこの人(お客さん)がわるいな、と私は思ってしまう。
この人の書いている時間帯にレジにいるスタッフさん、みんなちゃんとしているもの。

そして、不愉快な"ご意見"に対して、私からの返答も付箋に書いて貼り付けてやろうかと思ったり………。

いえ、もちろんしませんよ。
思うだけ。

マルエツプチのみなさん、いつもありがとうございます。
私達の暮らしを支えてくださって感謝しています。
これからもよろしくお願いします。







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