『ルーナジア戦記』プレイ日記 第1話・戦乱の幕開け
ガイ・ムール共和国――英雄モハナ・キャラダインにより建国され、ルーンの騎士発祥の地を自認する大国。
ルーナジア大陸各国が風雲急を告げる中、かの国もまた戦乱の渦に呑まれようとしていた。
隣国マナ・サリージア法王国が、突然敵対の意思を示したのである。
「おのれマナ・サリージア! 同胞を惨殺し、遺体を送り返してくるとはなんたる無法! 法王国が聞いてあきれる!」
「ただちに軍備を整え、報復の一撃を喰らわせてやらねば!」
「おうよ、我らが誇りのなんたるかを見せつけてやりましょう!」
息巻くの議員たちとは対照的に、エルザ・ウザーラは沈黙を守っていた。
病床にある父に代わり、彼らのリーダーとして担ぎ上げられた女性である。
「さあ、エルザ様。ご決断を!」
「ムール・エンジェの再来たる貴女が起つと宣言なされば、たちまち野に眠る騎士たちも集って参りましょう」
議場にいるすべての者の視線が、若き指導者に集まった。
その面がゆっくりと上がり、伏せられていたまぶたがひらいた。
そして――花弁のようなくちびるから、よくとおる声が発せられた。
「ノーザリオを攻めます」
誰もが自分の耳を疑った。
一瞬の静寂ののち、議場はどよめきと怒号に埋め尽くされた。
「話を聞いておられましたか!? 我らの敵はマナ・サリージアですぞ!」
「ノーザリオはかつての同盟国。それを攻めるなど」
「いったいなぜです!? 理由をお聞かせください!」
「エルザ様!」
「エルザ様!」
「……滅ぼしやすそうだから」
「「「ええ~~~~~~~~~~!?」」」
※解説
このゲームは、敵国と隣接する前線拠点をなるべく増やさないように領土を拡大していくのが定石となります。
その観点で考えると、ガイ・ムール共和国でスタートした場合、ノーザリオ王国は最初の敵としてうってつけなのです。
シノビ国も選択肢としていいかもしれません。