レンタルやさんのおもいで2
せかいのみなさま おはこんばちは。どうも、わたしです。
きょうはストック記事です。これをみなさんが読んでいるということは、noteをかけないくらい忙しいか心が折れているか、それともギリギリまで書くのを忘れていたかのどれかです。いえー。
前回のストック記事では「レンタルやさんのおもいで」ということで、某レンタルDVDショップでアルバイトをしていたときのエピソードを書いていました。肝数値高男さんが感想をくださってうれしかったです。ありがとうございました。
今回はそんな素敵なアルバイト先で出会った、いまだに忘れられないほど強烈な印象を残したふたりについて書いていきとうございます。
1人目:宮下さん
おもいっきり実名で書いているがまァいいかと思っている。もし万が一、ご本人がこの記事をお読みになったのであれば速攻で連絡ください。会いにいきます。会いたいです。おげんきですか。なにしてますか。わたしはげんきですよ。すっかりおじさんになりました。宮下さんは当時から既におじさんでしたけども、もっとおじさんになっているでしょうか。失礼ですかね。失礼しました。笑って許してくれると信じています。
●アゴゲン
宮下さんは「アゴなしゲンとオレ物語」に出てくるゲンさんに似ていた。
なに、ゲンさんをしらないとな?よかろう。
twitterから拝借した画像ですが、これまじ似てる。目がキラキラしてるとこがそっくり。わたしが23,24くらいのとき、宮下さんはOver30だったとおもう。すっかりおじさんだったもの。身長低め、小太り体型、ずんぐりむっくりという言葉がぴったり。なんていうか、とっつぁん坊や感っていうか、なんかねェ。とにかくおもしろいひとだったの!きょうはそれを書かせて!
●「いらっしゃいませ、こんばんは」
夜にバイトする店員はみんな「いらっしゃいませ、こんばんは!」を言うのだけど、宮下さんは早口すぎて「せばわッ!!!」になる。もうコレ書いてる時点で笑ってる。字面が北斗の拳の断末魔みたい。ちなみに「ありがとうございました、またお越しくださいませ」は「あらす!ませー!」だった。
で、いつも始業前にミーティングがあって、そのミーティングの最後に「接客八大用語」なるものをみんなで声に出してから売り場に出ていくっていう流れになっていて。声出しは①ランダムに決められたその日の担当が言う→②みんなで追いかけるっていう卒業式方式で行われるのね。
ある時宮下さんが担当に指名されて、どうするのかなーとおもったら、めちゃくちゃはっきりイイ声で「いらっしゃいませ、こんばんは!」って言ったの。もうその時点で面白いんだけど、そのまましっかり接客八大用語を言い終えて「じゃあ今日もよろしくお願いします!」ってキレイに締まったわけ。いや~さすがやるときはやるんだなァって関心してたんだけども。
売り場出た瞬間に「せばわッ!!!」って言ってた。膝どころか腰から崩れ落ちて笑ったわ。
ちなみに宮下さんは当時から声優志望だった。そういう専門学校とかに通ってるわけではないって言ってた。我流?
●お尻にキーパー事件
レンタルDVDやさんのDVDのケースを思い出してみてほしい。ふたが開かないように黒い「キーパー」というパーツが挿し込まれているのが思い出せただろうか。レジでガッってやって外してもらうアレね。
DVDが返却される→キーパー刺す→棚に戻す、っていうのが一連の返却作業なんだけども、そのキーパーをカウンターに立ってる宮下さんのおしりの割れ目めがけて刺して「アレ?キーパー入んねぇなぁ!」「おかしいなー!」ってやってみたんですよ。わたし。
そしたら宮下さん、怒るでも笑うでもなく、めちゃくちゃ真面目なトーンで
「おれだっていつもノッてあげられるほど元気なわけじゃないからね。」って言われた。めちゃくちゃ笑った。
まてまて、もうここまでで1500字になってる。やばい。
●目
宮下さんはめちゃくちゃフレンドリーでおもしろおじさんなんだけど、意外とシャイなところもあって。それは「決して人の目を見て話さない」という特徴として現れている。ほんと目をみない。にこやかに話してるんだけど顔はそむけられてるから、割と脳がバグった感じになる。
一回ムキになって絶対目合わせたろとおもって回り込んだらすごくおびえた表情をしていた。やっちゃいけないことだったんだな、っておもった。
2mくらい離れてれば顔見て話してくれるってこともわかった。なんか全然関係ないけど、取り扱いのデリケートさがグレムリンみたいだとおもった。
●ひげ
宮下さんはヒゲが濃かった。というか体毛濃いめだった。まんまゲンさんじゃねぇか。ある時わたしが店長に「ひげ伸びてるぞ~剃れよ~」って言われて「一昨日剃ったんすけどねェ」なんて会話をしてましたところ、宮下さんがカットインしてきまして。
「俺なんて今朝剃ったのにもう生えてきてるよ!!!」とにっこりしながら青ヒゲを見せつけてきたのでした。そんなん笑うわ。
え?これ大丈夫かな、ちゃんとおもしろいよね?伝わってるだろうか・・・きょうほど文章力がほしいとおもったことはない。
つぎ。
●ひげ2
あるとき大学生スタッフ(♀)が「運転免許取ったんですよ~」と報告してくれて、わたしは「免許証見せてみろよォ!ほらほらァ!」といやらしく執拗に迫るなどしてじゃれ合っておりました。(リア充アピール)
するとその様子を見ていた宮下さんが、「俺のなんてこんなのだよォ~!」と頼んでもいないのにすばやく免許証を差し出して見せつけてきました。わりと年季が入ってぼやっとした免許証だったんだけども。
そこには青ひげ全開で死んだ顔をしている宮下さんが写っていました。免許証の写真って、あんまり人に見せたくないものじゃないすか。でも宮下さんはガンガン見せつけてきました。つまりこれは面白写真だからどうぞ笑ってくれよ?という彼のサービス精神なのでは?と思いました。
しかしながら、わたしは最後まで笑っていいのか悪いのかわからず、「ゴールド免許なんすねェ!」と話を逸らすことでその場をやり過ごしました。指さして笑えばよかった。今なら言える。ひげすごいな!って。
このように宮下さんは「頼まれてもいないのにカットインしてくる」ことが非常に多い愉快なおじさんでした。MTの車に乗ってた。運転は安全運転だった。過剰なほど安全運転だった。さすがゴールド。
●ボウリング
「頼まれてないのにカットインしてくる」エピソードをもうひとつ。
バイト先でボウリングが流行った時期があった。わたしはボウリング全然得意じゃないし、1ゲーム投げきれないほどへたくそなんだよって話をしてたら、宮下さんがカットインしてきた。
宮下さんはボウリングに並々ならぬ情熱を持っているようで、マイグローブを持っていると言っていた。言うだけじゃなくてリュックからそのグローブを取り出して、わたしの右手にそれをハメたのでした。(ここ異世界おじさん)
その後、わたしにボウリングの投球について一通り講釈を垂れまして、「こうすればケガせず投げられるよ!」と教えてくれたのでした。ほーん、というきもちで聞いていたわたしだったのですが、さぞこの人はボウリングが上手いんだろうなぁとおもって聞いてみました。
「宮下さん、最高スコアどれくらいなんすか?」
「う~ん、80くらいかな!」
回りで聞いてたみんなは笑いをこらえるのに必死で、プルプル震えてた。
ちなみにわたしも80くらいです。100いけばめちゃくちゃいい方って感じです。
●麻雀
「頼まれてないのにカットインしてくる」エピソードをさらにもうひとつ。
バイト先で麻雀が流行った時期があった。わたしは「じゃあ今度みんなで撃ちましょうか~」なんて話をしていたら、宮下さんがカットインしてきた。
宮下さんは麻雀に並々ならぬ情熱を持っているようで、「足ツボくんは麻雀打つとき、何を大事にして打つ感じ?」と顔はこちらに向いてるものの目だけをそらしながら聞いてきました。
わたしが返答に困って「ん~」と濁していると、それを遮るように
「俺はね、『流れ』だね。(キリッ)」
とかっこよく教えてくれました。
でも『流れ』がなんなのかは教えてくれませんでした。その後一度だけ卓を囲む機会がありました。結果はあまり覚えてないけど、宮下さんをハコらせて調子に乗ってめちゃくちゃ煽ったら不機嫌になって黙ってしまったのを覚えてる。あの時はごめんネ、宮下さん。
●モンハン
ちょうどそのころMHP3が出たくらいで、みんなで狂ったように遊んでた。もちろん宮下さんも一緒に遊んでた。一度宮下さんちにおじゃまして、宮下さんのお兄さんと宮下さんとわたしと後輩の4人で狩ったことがあった。宮下さんは下の名前に「カズ」が付くから、おにいさんから「カズ」って呼ばれてた。奇しくも後輩も「カズ」が付いてたから、わたしは後輩のことを「カズ」って呼んでた。
あとはもう、、、だいたいわかるね??
●ショッキングピンクのトレーナー
宮下さんは絵にかいたようなA-BOYファッションに身を包んでいた。んだけど、ある時めちゃくちゃ発色のいいショッキングピンクのトレーナーを着てきた。それがすごくかわいい色だったので、「素敵ですねぇ!」と褒めるとその服を着る頻度が週1ペースに上がった。
で、わたしは本当にその服がすきだったから「くださいよ!」「代わりに宮下さんのすきなLaundryの服をプレゼントしますから!」とみっともなくも乞食行為をしてみたのだが、ついぞいただくことはできなかった。アレかわいいもんね。まだ着てるかな。宮下さんは原色が似合うんだよ。赤とか黄色のトレーナーも着てた。あとえなりかずきさんみたいなツータックのチノパン。今思うとマリオっぽさもあったな。
●「生きてればいいことある」
とまあ、ここまでいかに宮下さんが愛されキャラであったかを(小ばかにした感じで)書いてきたわけなんですが。ひとつだけ、これは本当に死ぬまで忘れないし忘れたくない思い出がございまして。
当時お付き合いしてた女性にこっぴどく振られたことがございましてね。
↓の記事の方なんですが。
ちょうどバイトの休憩中に控室で電話して、こっぴどく振られたわけなんですけども。わたしは泣きはしなかったものの、やっぱりすごくかなしくてショックで、控室のテーブルに突っ伏して頭を抱えておったわけです。
すると休憩inした宮下さんがやってきて。
「どうした?具合わるい?」
「いや、そういうんじゃないんすけどね」
このやり取りだけで何かを察したのか、おもむろに席を立って後ろからわたしの肩を優しくマッサージしながら、
「生きてればいいことあるよ~、大丈夫だよ~」
ってめちゃくちゃ優しい声で言ってくれてね。
それ聞いてわたしもう大号泣ですよ。タオルで顔隠しながらめちゃくちゃ泣いた。おかげですごくスッキリしたのを覚えてる。
別にフラれたくらいで自殺はしないだろうけど。
生きてたからいっぱいいいことあったよ、宮下さん。
なんかいい感じのエピソードで締めようとしてるけど、宮下さんもそれなりに狡猾なところがあったりしておもしろいんだよ!それとみんなに「童貞なんすか?」って聞かれて「モンハンを通じて知り合った大阪の人が初体験だ」って答えてた。みんな疑ってた。いいじゃねえかそんなことはよお!!!!
宮下さんの話だけで5000字に到達しそうになってる!しかもまだ書きたいエピソードがあるのに!高砂温泉のゲームコーナーのあったパチスロ北斗の拳の景品として出てきたときメモ1の紐緒さんのキーホルダーをプレゼントして二人でクソほど笑ってクレームがきた話とか!
続きはまたの機会にします。笠原さんの話もしないとだし。
といったところで。
せかいのみなさま ごきげんよう。そして、ゴッドブレスユー。
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