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【三題話】洗濯における進化の大きさ

 今回のランダム単語ガチャによるお題はこちら。洗濯機で化学とくるとアリーエルが浮かぶけれど、あれは洗濯科学か……。

Screenshot_2019-12-18 ランダム単語ガチャ

 12月あたりから寒さが本格化して、洗濯物が乾きにくい季節になりましたね。だからって日々服は着るので(着ますよね?)洗濯をしないわけにもいかないのですが、億劫である反面、洗濯というものは家電の中でも非常に進化の度合いが大きなカテゴリなのではないかとも思うわけであります。

 なんだかとっても怒られそうでありますが、例えば冷蔵庫はドア開けて冷やしておいた方がいいものを入れておく、という点において昔も今も同じじゃないですか。いやもちろん、入れた野菜があまりシナシナにならないとかいろいろ進化はあると思うのですが、基本的なところでは同じですよね。他にもエアコンだと、どんどん省エネになっているとか前面がアミアミだったのがスッキリしたカンジになったとかあります。ありますが、基本はポチっとリモコンを押すと部屋が暖かくなったり涼しくなったりするというのは同じですよね。

 一方で洗濯機。まず機械の構造がダイナミックに変化してきています。昔の洗濯板から、機械式、二層式、全自動、ドラム式(洗濯乾燥機)、と並べても知らない人が見たらとても同じものとは思えないほど見た目が変わる進化をしています。進化に伴い、脱水や乾燥といった「後工程」を一つの洗濯のプロセスの中に取り込んでいった、ともいえるでしょうか。この先「たたむ」「しまう」まで行くのは相当時間がかかりそうではありますが。

 また洗濯において洗剤の存在も重要ですが、洗濯機と洗剤の相互作用が見られるのもこの分野の特徴です。洗濯機から洗剤としては、例えばパナソニックの「泡洗浄」は、洗剤を泡立てることで洗剤の洗浄力を高めていますし、同じくパナソニックの「自動投入」は、洗剤の投入までを自動化することで洗濯の手間の最小化を図っています。

 一方で洗剤から洗濯機へのアプローチですが、花王「アタック」では基本的に2回行われていたすすぎが1回で済むとし、時間・水・電気代の節約につながるとしています。またP&Gの「アリエール スピードプラス」などでは洗濯機のスピードコースでもしっかりと汚れを落とせるとうたい、こちらも省エネ・短時間化に貢献しています。洗濯機への投入方法にしても、ワンハンドプッシュの花王「アタックZERO」や、手でそのまま投入できるP&Gの「ジェルボール」などより手軽な方法への進化が続いています。

 このように、洗濯機という機械的なアプローチと、洗剤という化学的アプローチの両側から改善が行われていることが、洗濯カテゴリに大きな改善をもたらしているといえるのではないでしょうか。

どっとはらい。

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