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馬酔木(あせび・あしび)

どんより雲で少し肌寒い中、ランチで外出したところ、馬酔木(あせび、あしびとも読む)のお花が咲いていました。

この時期、梅には目がいきますがこの花にスポットが当たることはそうないように思います。

でもわたしは好き🍀

可憐に春の訪れをひっそり知らせる馬酔木の花は、万葉集にも読まれるほど昔から親しまれてきたお花だったんですよ❣️

✨池水(いけみず)に 影さへ見えて 咲きにほふ 馬酔木の花を 袖に扱入(こき)れな
大伴家持(おおとものやかもち)

意味: 池水に影を映して、美しく咲いている馬酔木の花を、袖に入れましょう。

なんだか、美しさを愛でてる感じが伝わりませんか?😊

恋の歌もありますよ!

✨ 春山(はるやま)の、馬酔木の花の、悪(あ)しからぬ君には、しゑや、寄そるともよし(作者不明)

意味: 春山の馬酔木の花のように素敵なあなたとなら、ええそうよ、(関係があると)噂されてもいいわ。

✨ 我が背子(せこ)に、我が恋ふらくは、奥山の、馬酔木の花の、今盛りなり(作者不明)

 意味: あなたのことを、密かに思っている私の心は、奥山に咲く馬酔木の花のように、真っ盛りなんです。

割とラフな感じで、馬酔木が登場するところを見ると、万葉の人々にとってこのお花は、身近な花だったのだろうなと思えます。

以前誰かが、
「昔は今みたいに品種改良された華やかなお花が出回ってなかったから、余計にきれいに見えたんじゃないの!」と言っていたけど、
ほんとそうかもなぁ。。。

今の時期から春にかけて、桜が咲く少し前のこの時期に咲く馬酔木の花。

いつもこの花を見ると、あー、またこの季節だなぁ、と万葉の人々に思いを馳せつつ嬉しくなります!
結構身近にあるので、皆さんも見つけてみてくださいね😊

🌈🍀最後までお読みいただきありがとうございます🍀🌈

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