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「虎に翼」雑記帳📺 第39話その1
久保田先輩に対して寅子がそうだったように、よねにとっても寅子に裏切られたような思いをしたであろう、それぞれにとっての辛い日。
轟の言葉にいつものように明るく返さず、お前は1人じゃないというよねの言葉にも答えない。講演会で倒れたのも懐妊したのも聞かされてなかった。よねなりに寅子のそばで支えていたのに。
いつでも遊びにきてねとはるに言われた時の表情もそうだったが、寅子の恵まれた環境を羨ましいと思う時もあっただろう。しかも2度目にして合格し女性弁護士の肩書を持った寅子に比べ、自分を曲げないよねは何度挑戦してもまだ合格できない。それでも、腐らず妬まずひと足さきに弁護士になった友の事務所に席を置き、一緒に頑張ってきたのに。
結婚し懐妊するというそれこそ女性ならではの生き方の変化に、周りの男たちから休めと言われ、そうですねと疲れた顔で弁護士の仕事から離れて行こうとする寅子。
穂高教授の言葉にも寅子の言葉にも、信じられないというような顔をしたが、バーで唇を震わせながら寅子に放った言葉は逆説的ではないだろうか。
明るい家庭で不自由なく育ちながら頑張ってきた寅子はいわば太陽で、幼少期から苦労して1人で生きてきたよねは月のようだと思う。
主人公は寅子だが、よねでもあるドラマである。
(2024年5月23日放送 39話)