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性的暴力が魂の殺人と言われる所以

なぜ性的暴力が酷いかというと
「生殖能力(性的魅力)の高さ」という生物にとってすごぐ大事な資質を持つことで、めちゃくちゃ嫌な思いをする。
というチグハグな事実のせいで、生殖(=生きる事)や能力への拒否反応が起きるから。

人間も生物で
生物の最大の目的は生きる事。
肉体はいつか滅びるが、生殖する事でDNAは生きながらえる事ができる。

生物の最大目的である生きる事を可能にするのが生殖能力。

本来、生殖能力というのは生物にとって守られるもので、大切にされるもので、尊重されるもの。
その結果、子という命を生み出せるし、生命を引き継がせる事ができる。

生物の最大の目的を叶えられる能力なんて尊重しかない。はず。

アイドルだとかパパ活やママ活だとかも、生殖能力にお金を払っている。と言っても良い。

生殖能力のおかげで良い思いをたくさんするのが本来の生物の姿。

でも性的暴力とはその逆で
生殖能力のせいで、傷つけられて、侵害されて、雑に扱われて、騙されて、ものすごく嫌な思いをさせられる。
その結果、生殖能力があるという自分の肉体にも、異性にも性にも、嫌悪感を覚えるようになる。
子を残すという可能性がうんと下がる。

引き継いでいきたい遺伝子を精査して、生殖する事で人は進化できるし生き続けることができる。
性的暴力はその選択権も奪われ、避けたい遺伝情報を受け継ぐ危険も背負わされる。

これは個人としてもヒトという種としても大損害。

だから他人には性的な事に対して、嫌。という思いを持たせないという事がすごく大事

初体験は優しく。とかはそういう事
そこで嫌な思いをさせたら、その後の生殖が困難になるから。
命を継がせる事が難しくなる。
種の存続が危ぶまれる。

性的暴力というのは、直接的に被害者の命を奪う訳ではないけど
被害者になった人の子どもとなる予定だった命、未来の命を奪う事になるから、魂の殺人と言われているのでは。と思い、これを書いている。

魂の殺人というのは、魂が入れたであろう器、魂が入るつもりだった肉体を潰す。という事

ここで伝えたいのは、性的暴力を受けた被害者自身の魂が穢れる訳でも殺される訳でもないという事。

性的暴力を受けたから、その人自身の魂が死ぬという事はない。
その人の魂が穢れるという事もない。

ただ、そう思ってしまうくらいにダメージの大きい、酷い事ではある。
生物としての最重要任務がもんのすごい嫌な事になるんだから、
どうやっても叶えたい夢。人生を賭けて達成したい目標。生きる理由。
そこへの希望を穢されるんだから絶望にもなる。

それはそれは苦痛。

体は必死で自分を守ろうとするからトラウマ反応も出る。
もう2度と同じ目には遭わせまい。と全力で過剰なほどに防衛もする。
食べて脂肪という鎧を纏うことで、生殖能力を隠そうともする。

色んなやり方で、性的魅力を隠して生殖能力を守ろうとする。

パニックも恐れも、自分が汚いという思い込みも、2度と同じ目には遭わないという過剰な防衛が起こしている事。

そこでケロッとしてしまったら、バグった暴力遺伝子を引き継いでしまう可能性が高まるから。
そんな事は絶対に阻止しようと警戒心バンバンになる。

でもそれも、自分を責めたいんじゃなくて守る為にそうなっている。
自分が汚いんじゃなく、穢れた遺伝子を継ぎたくないという強い思いからそうなっている。
それほどまでに命に対しての強い責任感があるという事でもある。
それだけの反応を起こせる体にも精神にも誇りをもつべき事だと思う。

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