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コロナ禍における海外渡航の注意点

こんにちは、岸です。

2020年10月現在、コロナウイルスの影響下で、海外に渡航するさいの手続きや運用が大きく異なっています

網羅的ではございませんが、わたしが10月2日にシンガポールに移住したさいの実体験をお話ししながら、渡航にさいして気をつけるべき点をいくつかご紹介させていただこうと思います。

目次
1. 日本出国前に気をつけるべき点
    ①必需品ー通信デバイスー
2. 目的国で2週間ホテル隔離がある場合に気をつけるべき点
    ①現地到着後~ホテルまで
    ②ホテル到着後
    ③観察体制~アプリ「Homer」
    ④観察体制~電話
    ⑤食事
    ⑥差し入れ
    ⑦2週間の融合菜過ごし方
    ⑧必需品
3. まとめ

1.日本出国前に気をつけるべき点

通常、海外への渡航をする際はその国に滞在するためのビザを取得すれば
OK!、まして海外旅行であればビザの取得すら不要というケースがほとんどでした。
現在はビザのほかに渡航を予定している国から事前に入国許可を取り付ける必要があります。

わたしの場合は配偶者の帯同というかたちでの渡航だったので、Dependant's Passというビザの仮登録証明書と、シンガポールの労働省にあたるMOM(Ministry Of Manpower)からの入国許可をとりつけました。

日本の空港の出国ロビーでも目的国に入るための書類がそろっているか入念にチェックされますので、パスポート以外に関係書類もそろっているか、自宅を出る前によく確認することをおすすめします。

①必需品ー通信デバイスー

シンガポールが特にきびしいだけかもしれませんが、2週間ホテル隔離の最中の観察は携帯(スマホ)を用いて行われます。

アプリを用いたものと定期的な電話連絡がなされますので、使用できるスマホと現地のSIMカードが必要となります。

わたしの場合は通信会社との契約を解除した携帯(電話番号は使用できず、wifi環境下でならLINEなどアプリ全般は使える状態)をもっていき、現地で配偶者にSIMカードを差し入れてもらいました。(差し入れについては後述します)

目的国で2週間ホテル隔離がある場合に気をつけるべき点

2020年10月現在、現地到着から2週間隔離を原則としている国は多いです。自宅待機の場合はまだ良いですが、ホテル待機の場合はそれなりのストレスがかかることを覚悟しておいたほうがよいでしょう。

本記事を書こうとおもったなによりの理由が、このホテル待機での過ごし方と注意点をお伝えするためです。シンガポールでの実際の例を説明させていただきますので、国によって運用は多少異なる可能性がある点、お含みおきいただければ幸いです。

①現地到着後~ホテルまで

空港についたらまず乗客が自動でいくつかのグループに分けられます。案内係に先導されてグループごとに待機している大型バスに乗せられます。目的地は明かされず、窓の景色を見ながらだいたいどの辺になりそうかワクワクしながら過ごします。

②ホテル到着後

滞在先住所や電話番号などの個人情報を記載し、2週間分の食事に関するアンケート(ベジタリアンの場合はここで申告)に回答すると、部屋に案内されます。
到着したら携帯をwifiにつなぎます。入国許可をとるさいに事前に目的国に申請した携帯メールアドレスあてに到着確認のメールが届いているので、メールリンク内のボタンを押して無事に到着したことを報告します。

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↑ホテルの部屋のイメージ

つぎに、2週間のホテル待機を国がどのようにチェックするかを説明します。

③観察体制~アプリ「Homer」

まず「Homer」というアプリをダウンロードさせられ、2週間のあいだ常にアプリを起動させておくことを求められます。
これは使用者の位置情報を常に国家機関に知らせるとともに、日に3回アプリ使用者の健康状態のアンケートをとって同じく国家機関に連絡するアプリとなっています。(8:00~10:00、13:00~15:00、18:00~20:00の3回)

ネットの接続が切れた、スマホの電源が落ちた、などの理由でアプリが機関側から捕捉できない状態になると、すぐさま携帯に電話がかかってくるようになっています。

④観察体制~電話

ホテル滞在中は、不定期に国家機関から電話がかかってきます。内容は、

泊まっているホテルの名前
部屋番号
入国日時
何人での滞在か
FIN番号(シンガポールの個人識別番号)

などです。電話の目的としては、アプリを起動している携帯の近くにちゃんと本人がいるかどうかを確認することだと思われます。
電話をかけてくる人はシングリッシュと呼ばれる、中国語のイントネーションが混じった英語を使ってくるので、英語に自信のない人でも最低限の受け答えはできるように準備が必要です。

⑤食事

日に3回(朝8:30、昼12:30、夜18:30)、プラスチック容器に入った弁当が支給されます。質素な作りですが、味はなかなかおいしかったです。

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⑥差し入れ

ホテルの部屋から何かを外にもちだすことは禁止されていますが、ホテルの外からどなたかに協力をいただいてものを差し入れてもらうことは可能です。とくに、前述した携帯のSIMカードは外の協力者に事前に購入してもらっておいたほうが圧倒的に便利です。

ホテル滞在中は電話番号が必須となるので、現地でどなたの協力も得られない場合は、日本の電話番号をアクティブにした状態でいくしかなく、金銭的にとてももったいないことになります。

また、差し入れは食べ物、飲み物、お菓子などの飲食物をお願いし、弁当が口にあわなかったときの備蓄としておくのも有効な手です。

⑦2週間の有効な過ごし方

お仕事を継続されている方はこの2週間も業務をなさることになるとおもいますが、そうでない方はこれを機に読みたかった本を集中して読んでみたり、参考書を持参して勉強をしてみたり、通信教育を始めてみたりするとよいと思います。

また、部屋でじっとしていて運動不足に陥りやすいので、適度な運動も心掛けた方がよいでしょう。

参考までにわたしの過ごし方をご紹介します。

8:00~  起床、ラジオ体操、朝ごはん
9:00~  英単語学習、オンライン英会話授業
12:30~ 昼ごはん、読書
14:00~ ディープラーニングジェネラリスト検定(資格試験) 勉強
16:00~ 整体ボディケアセラピスト(通信教育)勉強
18:00~ 夕ご飯、テレビゲーム(PS4)
21:00~ 筋トレ、風呂、読書、就寝

⑧必需品

プラグ変換器
日本の電化製品のコンセントは基本的に2口型のAタイプというものですが、海外の場合はコンセントの形状が違う場合があります。(シンガポールは3つ口のBF型)

ホテル滞在中にPCやゲーム機を使用予定のかたもいらっしゃると思いますが、コンセントが刺さらないと悲劇です。目的国のコンセントの形状を調べ、プラグ変換器を事前に必要個数分購入しておくとよいと思います。

ちなみに海外での電化製品の使用の注意点として電圧の問題もあげられますが、PCやゲーム機などはそもそもACアダプターという電圧を自動で調整してくれる優れものが付随している場合がほとんどなので、それらには変圧器は不要です。

ドライヤーやトースターなどの日本の電化製品を、変圧器なしで、コンセントの形状だけ変換して使用しようとすると、電圧の違いでフィルタが焼け焦げてしまう場合もありますので、ご注意ください。

3.まとめ

おもに現地で2週間のホテル隔離がある場合に気をつけるべき点となってしまいましたが、上述した通り現在海外渡航にさいしてはイレギュラーな対応を求めている国がほとんどです。

渡航に際しては通常の海外旅行のさいとは全く違った、事前の入念な準備が必要ですし、現地でサポートしてくれる協力者の有無によって難易度が変わりますので、本記事のみならず関係各所によく確認をとられたうえで渡航なさってください。

みなさまの安全な渡航をお祈りするとともに、この記事が少しでもみなさまのお役に立つことを願っております。

#海外 #シンガポール #ホテル隔離

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