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2024年の投資を振り返る。
2024年は『選挙イヤー』と言われ、世界中で重要な選挙が行われました。そしてその結果、多くの国で与党が負ける結果となりました。日本では自公が議席を減らし、アメリカはバイデン大統領の民主党が負け、2025年には共和党のトランプ大統領が誕生します。
そのほか欧州の方でも、イギリスで政権交代が起こり、ドイツやフランスなどでは今も政局が混乱しています。
世界的に政治が混乱し、そしてその影響が社会に広がり始めるのが、もしかすると2025年という事になるのかもしれません。
《2024年の金融相場》
①国内株式市場
日本の株式市場は、年間通してほぼ横ばいといった感じだったようです。もしかすると日本株投資家の多くが、可もなく不可もなくといった感じで終わったのかもしれません。
今年の日本の株式市場の中でとくに印象深かった事件といえば、8月上旬に起こった、テレビのニュースなどでも多く取り上げられた、大きな株価下落だったのではないかと思います。
その下落額は、『ブラックマンデー超え』などと言われました。一部のマスコミによる報道によれば、この時の下落によって、投資することをやめてしまった人もいるという話でした。
②米国株式市場
米国の株式市場は、国内の株式市場と違い年間通して右肩上がりとなったようです。
今の世界の金融市場は、米国一極集中になっていると言われています。
日本も中国も、欧州も、世界の金融市場が軒並み調子が悪い中、唯一米国だけが元気な状態が続いています。
そのため、世界中のマネーがより米国に集中するようになってしまっていると言われています。
ただ先日、著名投資家のウォーレン・バフェットが、保有する株式を売却して「債券投資家」になった、などといった報道をされたことがありました。
実際には、バフェットが経営するバークシャーハサウェイの投資資産は、株式と債券で50:50ぐらいのポートフォリオになっているようなので、完全に株式を売却したというわけではありませんが、それでも気になるニュースではあるのかなと思っています。
③米国金利
世界の政局を混乱させた原因の一つと考えられている、世界的な『インフレ』。その『インフレ』の影響を直接的に受けているところが、金利だと言えます。
物価の上昇が落ち着きを見せれば金利は下がり、逆に物価の上昇が強くなったり、長く続きそうな気配が出てくると、金利が上がる傾向が見られます。
2024年の米国の債券相場は、上がって、下がって、上がっての行ったり来たりの状態だったようです。
2024年の世界は、『インフレ』という問題が、金利や政局など、さまざまな所に影響が出ている印象があった年でした。
《2025年はどうなる?》
2025年に向けて一番の懸念材料となりえるところは、米国の金融市場になるのかなと思っています。
将来のことや金融相場のことについて、あれこれ考えても意味のないことではありますが、一応最悪のケースぐらいは想定しておいても良いのではないかとも思っています。
その最悪のケースとして想像しているのが、米国の金融市場が崩れた時だと感じています。
というのも、世界の金融市場の中で米国一人勝ちのような状態になってきてしまっているため、その米国が崩れた時に、世界の中でだれも助けることができる人がいない状態になってしまっていないだろうかというところが、気になるところです。
つまりは、世界経済の中心である米国が崩れ、その崩れが雪崩のように世界中に広がっていく。というストーリーがもっとも恐れるシナリオなのかなと感じています。
例えば、米国のインフレ率や雇用統計、金利動向などをチェックしておくことは、それを占うためのツールとなりそうな気がしています。
結果的に米国の経済が崩れなければ問題ない話だとは思っていますが、一応最悪のケースに備えておくということは、投資や資産運用にとって、大切なスタンスなのではないかとも思っています。
そうしておくことで、本当に最悪のケースが来たとしても、ある程度冷静でいられると思うし、もし運がよければ、その最悪の状況から回避できる可能性もあるのかもしれません。
ただ回避できるということを期待するのは、あまり良いことだとは思っていません。
最悪への備えの一番の効果は、多少なりとも被害額を減らすこと、そして『精神的な面で余裕を保っていられる』というところにあると思っています。
ただなんだかんだ言っても、未来を予想して投資や資産運用をすることはできないということは、すでに自身のお金を使って体験済みです。
今までそういう事を考えてしまったことで、何度も苦汁を飲まされてきました。
一個人の投資や資産運用に対して言えることは、目標に合わせた運用計画と、最悪のケースへの備え、あとはそれをどんな状況になっても、ただひたすら続けていくことだけだと感じています。
その結果、良い結果となるか、もしくは悪い結果になるかは、運次第。
最後は神頼みということなんだろうなと思っています。