メモ帳と受診の仕方

▶︎普通の人はどうなんだろう。診察室の中で、うまく話せているのだろうか。自分の場合、しばらく(半年ほど)、沈黙の診察が続いていた。週1、10分ほど、1300円ぐらいで。普通だったらそんなことしないかもしれない、きっと変な人だと思われる。通院してることは誰にも話していない。

▶︎通院の下手さ。言語化の下手さ。
クリニックに行っては毎度、帰り道で反省をしている。あれを言いたかった。これを言いたかった。先生から質問を投げかけられたが答えられなかった。

▶︎前に買ったメモ帳の使い道がなかった。日常でもやもやすることが色々とあったので、そのメモ帳に書き留めるようになった。出来事と考えと気持ちを。気持ちは死にたいとか消えたいとか頭に浮かんできたことを殴り書き。考えはその出来事に至った経緯や理由を書いた。

▶︎受診の仕方を調べた。「どうですか」の返しとして、調子や気になった出来事について話すようだ。ただ、自分は記憶力がないのでメモ帳を持参することにした。半年くらいかけて、困ってることを絞った。

▶︎ある日の診察室。

自分「メモ見てもいいですか」

先生「いいですよ」

自分「困ってることがあります。人間関係が苦手なのと、自己中になるのと、希死念慮があることです」

先生「周りの人に優しくすると良い。なんとなく、輪の中に入ってるかんじにもなるので」

すこし話せた気がした。またメモを見ていいので、と言われた。メモ帳持参するのはよいかもしれない。

◼️あとがき

メモしとくとそれを台本にして読み上げるだけなので楽だった。ただ、メモ帳をどのタイミングで取り出すかが悩ましくなった。最初から手に持っておくのか、ポケットにしのばせておくのか、カバンの中からとりだすのか。いろいろと考えてポケットにいれておくのが取り出しやすいと考えた。カバンの中からゴソゴソ取り出すのを見られるのはどうも緊張するので。