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楽しく学んで、たくさん挑戦して、気持ちよく育ってほしい【a.schoolお客様インタビューvol.2】

アウトプット型・探究学習塾の先駆けとして、東京は本郷・池上で開校しているa.school(エイスクール)。2014年の開校以来、小学1年生から高校3年生まで数百名の子どもたちと共に学んできました。

補習塾でも進学塾でもない、探究学習塾という新しい学び舎に通う子どもってどんな子?成績アップや試験合格以外の学ぶ目的ってなに?そんな疑問・質問におこたえするため、a.schoolに通うお客様にインタビューをしました!

第二弾は、なりきりラボ・エントリークラスに通っているKくんとお母さまにお話を伺いました。夏休みの自由研究に取り組むKくんの姿を見て、探究学習の効果を実感したそうです。(内容は取材当時[2019年12月]のものです。)


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(なりきりラボ「メカエンジニア」でものの動く仕組みを探究中!)

\a.schoolってどんなところ?Kくんに聞きました!/

【Q】これまでに受講したプログラムで一番おもしろかったのは?
【A】「メカエンジニア」。段ボールで作ったりするのが楽しかった!作るのは好きで、普段からいろいろ作っているよ。あとは、ゲームとかパズルとかのワークがたくさんあるもの(おしごと算数番外編「パズル算数」のこと)。

【Q】学校とa.schoolの違いは?
【A】学校だと1日5時間とか6時間くらい勉強するけど、a.schoolは1時間で終わる!あと学校は広いけれどa.schoolは狭いね(笑)。 

【Q】夏休みの自由研究を頑張ったって聞いたよ。何をしたの?
【A】鯛についての研究。僕魚好きだから、鯛の目から見える世界についてスマホで調べた!大きな紙に4枚以上書かないといけなかったからめっちゃ大変だった!完成するのに1日くらいかかったな。

子どもの意見が尊重される学び場

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いわたく:少し話は遡るんですが、a.schoolはどのようなきっかけで通塾することになったのでしょうか。

お母さま:以前通っていた岡山の幼稚園(アースエイト)がa.schoolのプログラムを導入するということで、説明会に参加したんです。そこで「0から1を創り出す力」っていうコンセプトを聞いて素直にいいなと思いましたし、息子にも合っているんじゃないかなと。その後東京に来ることが決まったんですけれど、a.schoolにはどうしても通わせたくて。少し遠いんですけれど通っています。

いわたく:実際に通ってみていかがでしたか?

お母さま:大人が答えを決めずに、子どもの意見をたくさん引き出してくださるところがいいですね。あとはちょっと行き詰まったときにもメンターの方が手厚くフォローして下さるところ。メンターからの月次報告を読んでいても、これから伸ばしていきたいと書いてくださることが、自分が息子に対して評価していることとほとんど一緒なので、すごく信頼しています。

いわたく:ありがとうございます。Kくんとa.schoolの相性はどうでしょうか?

お母さま:息子は人が好きでおしゃべりなんですけれど、大人が息子の話を丁寧に聞いてくださって、それをだんだん形にしてくれるところが彼に合っているなと思います。その作業をどんどん繰り返していくうちに、息子に変化が生まれるんじゃないかと。例えば自由研究で鯛の目を研究するとなったときに、主人とは「小学2年生には難しすぎるんじゃないか」と話していたんですけれど、予想に反して息子は諦めずにひたすらやり続けていて。主人もびっくりしていました。

諦めずに挑戦するようになった!

いわたく:そんなことがあったんですね。a.schoolに通い始めて、どんなところが一番変わったと思いますか?

お母さま:研究やワークを諦めずにやるようになったところですかね。自由研究は主人がある程度リードしたのですけれど、それこそa.schoolで普段やっている【仮説→検証】の流れが自由研究と似ているからか自然な感じで取り組めて、息子にとって当たり前のことになっているんだろうなと思いますね。いつもやっているなっていう感覚なんでしょうね。

いわたく:なるほどなあ。自分ひとりでどんどん研究していくのはまだ難しいでしょうけれど、昔だとすぐに諦めていたような課題も諦めずにトライするようになったってことですね。

お母さま:そうですね、もちろん課題のレベルにもよりますが。今回の研究に関しては難しいし長いから途中で諦めて怒るんじゃないかと思ったら、一回も投げ出さずにやり続けたので、大きな成長だと思います。内容についても、理解したことを改めて整理して、要約して人に伝えるところまで挑戦できて。発表も長時間特訓していました。

いわたく:研究テーマはご家族で選んだんですか?

お母さま:もともと魚が好きだということのほかに、5月に私の実家に帰省した時におじいちゃんの船に乗って魚釣りに行ったんですよ。私の父はルアーを買わずに手作りしているんですけれど、そのルアーが100均のキラキラしたテープで作ったルアーで、魚の形をしていないんですね。そこで主人が、魚の形もしていないのになんでこれで鯛が釣れるんだって言い出したのをきっかけに、これを自由研究のテーマにしようって。鯛って水深60mくらいのところで泳いでいるから、その深さにおける視界について研究していました。息子も「なんでだろう?」って自然に興味を持っていましたね。私はルアーを手作りする自由研究でいいんじゃないって思っていたんですけれど、最後には家族で一緒に研究したという感じでした。

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(自由研究のポスター発表。Kくんならではの問いから始まり、文章・写真・図を組み合わせてとてもわかりやすく書けていました。)

いわたく:お父さまは先輩研究者としての背中を見せたっていう感じなんですね。研究が終わってみて、どのように仰っていましたか?

お母さま:すごく時間がかかったし、たくさん書いたんですけれど、一回も音を上げなかったことにはとても驚いていました。私が「a.schoolやっているからじゃない」って言いまして。

もともと遠方から少し無理をして通っていることもあって主人は、小学1年生から通う必要があるのかなぁ、意味があるのかなぁっていう感じだったんですけれど、今回の息子の自由研究に向かう姿勢をみて「ああ、こういうふうに(効果が)出るんだな」と話していました。

あとこれは主人が話していたんですけれど、a.schoolのプロジェクトって最終回に人前で発表するじゃないですか。だから人に伝えるために必要なことを吸収してくれるかもねと期待していました。他の塾みたいに知識を詰め込むことも大事だけれど、詰め込んだからといって人に伝えられるようになるとは限らないので、a.schoolでは友達やメンターと関わりながら、そこ(コミュニケーション力)を鍛えていってほしいなと思いますね。

いわたく:ありがとうございます。諦めずに頑張る姿勢は、最近の授業でも感じることが増えてきていますね。

お母さま:学校以外の場所で、家庭ではなかなか提供しづらいテーマで友達と話し合えたり、意見を言えたりする場があるというのは貴重だなと思います。私は子どもに結果を求めてa.schoolに通わせているのではなくて、ただ楽しんでほしい、子どもにとってきっかけになるようなことを学んでほしい、そして周りの子や大人から刺激を受けてほしいと思っています。

習い事は楽しさ重視!学びは結果としてついてくる

いわたく:ありがとうございます。「結果を求めているのではない」とのことですが、こういう子育て観・教育観はどこから来ているのでしょうか?

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お母さま:習い事の結果を求められるのって辛くないかなと思っていて。習い事は楽しければいいんじゃないかっていうのが私の価値観ですね。もちろん結果が出れば嬉しいですけれど、それがプレッシャーになって伸びるものも伸びなかったら意味がないなと。とにかくいい機会とかいい環境を提供して下さるところに通わせたいって思っていて。

いわたく:習い事はそもそも楽しんで通うもので、結果として成長や学びがあればっていう感じなんですね。

お母さま:野球をやろうが、水泳をやろうが、ピアノをやろうが、手段が違うだけで、結果的にはその子の教養にいきつくものなのかなと。自分自身もいろんな習い事をしてきて思うことなんですけれど。だからいろいろと経験するうちに、息子なりに何かがわかればいいんじゃないかと思いますね。

主人もa.schoolの内容を知ったうえで評価しているんですけれど、果たしてこの年齢で必要なのかっていう疑問はあったようですね。内容を理解できるかどうかわからないじゃないか、と。でも私は早い方がいいんじゃないかと思っているんです。早期教育をしたいという意味ではなくて、わかるかわからないかという段階から飛び込むことで、変な知恵をつけて怖気づく前に、今まだ度胸があるうちに、たくさん挑戦して気持ちよく育ってほしいですね。

いわたく:たしかに、プレゼンが上手にできるようになったり、自分の考えを的確に表現できるようになったりという文脈では、スキル面が伸びるのは高学年だけれど、もっと手前の姿勢面を重視しているということですね。

お母さま:そうですね。それこそ自由研究のときには大きな声で堂々と発表出来ているなと思いました。人前に立つと緊張して声も出ない子もいるなかで、よく頑張っていたなと思います。

子どもの世界を広げたい

いわたく:ほかに子育てで大切にされていることはありますか?

お母さま:自分で考えて行動すれば、いろんな世界を見られるんだということを知ってほしいなと思っていますね。でも子どもって、とても狭い環境の中で一日が終わっていますよね、学校と家庭の往復がほとんどで。子どもの世界を広げるためにはやはり大人の力が必要で、だからa.schoolにも通わせたいと思ったんです。

いわたく:出会いや経験を増やして視野を広げたい、ということですね。それがなににどのようにつながっていくかという結果は誰にも分からないですけれどね。

お母さま:すごく狭い世界のなかで、ここから逃げられないとは思ってほしくなくて。小さい世界でなにかが起こったとしても、他にもいろんな世界があるんだってことを知っておいてほしいなと思いますね。例えば学校で嫌なことがあっても、家庭があるし、a.schoolもあるしって思ってほしいですね。

いわたく:いろんなところに関係性があると安心感が違いますもんね。大人でも一つしかない場所でうまくいかなかったら、すごく苦しくなっちゃいますもんね。

お母さま:基本的に子どもだからどうこうとは思っていなくて、子どもにとって大切なことは大人にとっても大切だし、逆もしかりだといつも思っていて。そこに立ち戻って考えるようにしています。

講師やメンターのサポートが自信につながる

いわたく:Kくんは遊びながら、作りながら学ぶのが好きという話を伺ったのですが、逆に嫌いなテーマもあったりするんですか?

お母さま:まだ手先がうまく使えないからか、(細かなデザイン技術を要する)おしごと算数の「ロゴデザイナー」や「ファッションデザイナー」が苦手なのかなと思ったことはありました。Tシャツをつくるのは難しかったようですね、実際。

でも、苦手なテーマもメンターの方のサポートのおかげで楽しめているとは思います。作品が完成するまでフォローして下さるので、息子も自信を持てて。学校でもそうであればと思うんですが、1クラス40人もいるとなかなか難しいですよね。学校のなかでやっていることについては私も直接見聞きするわけではないので、わからないことも多いですし。

それに比べてa.schoolは、1人のメンターが3〜4人の子どもを担当するので、一人ひとりの学びを最後までサポートして下さるからありがたいし、それが自信や自己肯定感につながっていくんじゃないかなと思いますね。私も子どもの頃こんな環境があったらよかったなと思います。

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(「なりきりラボ:ユーチューバー」で
メンターと一緒に収録に挑戦するKくん)

いわたく:メンターが送る月次報告や、授業の様子をご覧になっていかがですか?

お母さま:たくさん意見を言っていたとか、一人でここまでできたとか書いてありますし、これからさらに成長するためにはどうするのかという具体的な課題も提示くださるのでありがたいです。親としては息子を見ていて焦っちゃうこともあるんですけれど、メンターの月次報告を読んで彼のペースで成長していってほしいなと思えるようになりました。

いわたく:確かにKくんは当初、頭で考えていることを言葉にするのに苦戦したり、急にどこから湧いてでてきたんだというようなことをポンと発言したりしていたんですけど(笑)、最近はだんだんと表現・伝達が上達してきましたよね。

お母さまの仰るとおりa.schoolではスキル育成以上に姿勢を養うことに力を入れているので、目に見える結果がでるまで時間がかかるのですが、今この時間を彼が楽しんでいるか、どんな試行錯誤を重ねているのか、といったところに目を向けて評価いただけるのは、とても有り難いことと感じました。

なにかができるようになる・力がつくといった結果が重視される習い事。それに対して、今この瞬間のプロセスに目を向けること、子どもの可能性を広げる機会や環境を重視すること、という新しい視点を得たインタビューでした。お母さまの温かく信念のある眼差しが、Kくんののびのびとした自己表現につながっていると実感しています。(編集:大森・大軒)



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