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「なりきり」あそびにチャレンジ!あそびから広がる子どもの世界【幼児向け探究】

みなさんこんにちは!エイスクール本郷校講師の大森(もりりん)です。今日は、2020年9月に新規開講した幼児コース「あそびラボ」の様子をお届けします。

あそびラボって?

あそびラボは、年長〜小1を主な対象とする幼児向けの探究学習プログラムです。身近なものごとを観察したり真似たりしては「どうしてこうなっているの?」「(自分でやるには)どうすればいいんだろう?」と興味関心の赴くままに探究する、そんな子どもが自然体で遊ぶように学べる時間です。

開講から半年強、これまでに8テーマ32種類のあそびに挑戦してきました!

・数・図形(算数):カタチあそび、かずあそび
・ものの仕組み(理科):ぶんかいあそび、そうちあそび、こうさくあそび
・よのなか(社会):おみせあそび
・発想・思考:アイデアあそび、なぜなぜあそび

参加してくれている年中〜小1の子どもたちは皆、どのあそびも目を輝かせながら楽しんでくれましたが、特にハマっていたなと思うのは今年1月にやった「おみせあそび」でした。

おみせあそび① おみせたんけんたい

「おみせあそび」はその名のとおり、「お店」をテーマに4種類の遊びに挑戦するプログラムです。

まずは教室を飛び出して、本郷の街を探検!どんなお店があるか予想をしてから、教室近辺を探索しました。

「ファミリーマートあるよ!」
「あ、ここにほんやさんもある!」

お母さんと手をつないで、頭上の看板を見上げながらお店を探す子どもたち。「お店をよく見るメガネ」をかけて少し歩いてみるだけで、顕微鏡屋さんや医学専門の本屋さんなど、本郷ならではのユニークなお店がたくさんあることがわかりました。遊び(学び)の舞台が、教室から街へと広がった瞬間です。

おみせあそび② コインくらべ

お次はおみせあそびに欠かせないお金(貨幣)について探究。みんなお金を見たり触ったりしたことがあるものの、

「どんな絵が描いてあったっけ?」
「お金を重いランキングで並べるとどうなる?」

と問いかけてみると、「え〜どうだったっけ?」と悩み始めました。子どもたちに予想してもらい、その後実際に確かめてみると、「やった!当たってた!」「えー!そうなの!」とみんな大盛り上がり。身近なものも見方を変えてみるとたくさんの発見(!)や不思議(?)につながる、そんな好事例だったように思います。

コインくらべ

おみせあそび③ かいものあそび

観察するだけではなく、実際に使ってみたい!ということで挑戦したのが「かいものあそび」。子供銀行のお金を渡して、「もし1,000円でカレーの具を買えるとしたら、何を買う?」と聞いてみました。

おみせあそび

自分で買い物をした経験があまりなく、ましてや計算ができない子どもたちにとって、このあそびは相当チャレンジングだったようです。おうちのカレーを思い出して具材を選ぶところまではできるものの、それがどのくらいの価格のものなのか、どんな組み合わせだと1,000円で買えるのか、見当がつかない子が大半でした。

欲しい具材を購入しながら「あといくら残っている?」と確認しながら慎重に進める子どもたち。お釣りを見ては、「こんなに残っているの?」「もうこれだけ?!」と一喜一憂。正確な計算はできなくても、「牛肉って高いんだな」「同じきのこでもしめじとしいたけは値段が違うんだ」と簡単な比較ができるようになりました。お買い物というありふれた生活の一コマのなかで数を意識するきっかけが生まれたのではないでしょうか。

おみせあそび④ おみせごっこ

最後に挑戦したのはみんな大好き、おみせごっこ!どんなお店をやりたいか、どんな商品を売りたいか、一人ひとりが真剣に企画しました。

最終的に出揃ったのは以下のお店。

・ハンバーガーショップ
・ハンバーグ屋さん
・ジュース&紙飛行機屋さん
・ハート屋さん&フルーツ屋さん
・ねこ専門ペットショップ
・ペットフード店

折り紙や画用紙を使って商品やポスター作りに励む子どもたち。自ら思いついたお店に対する思い入れは相当なものだったようで、いつもはワイワイと賑やかな教室が、このときばかりは静まりかえっていたのを覚えています。これまでに学んだ商品の相場感も少しだけ意識しつつ、好き好きに値札を作り込みました。

そしてあそびラボ商店街オープン当日。お客様は保護者のみなさま。

「いらっしゃいませ〜!!」「いかがですか〜?」

始まった途端、勢いよくお客様を呼び込む子どもたち。集客を頑張るよう声がけをした記憶は全くないのですが、外のお店をよく観察していたのでしょうか、すっかり店員さんになりきってくれました。お客様には、お店の商品を自分の言葉でアピール。売れると、満面の笑みでとても嬉しそうにしていました。

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<授業が終わっても商店街は大盛り上がり。おみせあそびは1時間以上続きました。>

おみせあそびの、後日談

大成功のうちに終わったおみせあそびでしたが、なによりも嬉しかったのは、4週間にわたる授業の後も子どもたちの日常的な遊びとして採り入れられていたこと。

ある子はお母さんと街を歩きながら、「こんなお店がある!」と会話に花を咲かせてくれたとか。またある子は、丸い磁石ボールをたまごに見立てた「たまごやさん」を開いて遊んでいました。

一度ハマったら、どんどんアレンジを加えて発展させられるのは、子どもの才能だなと感じたものです。

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<授業後に配布している、あそびのヒント集。ちょっとした見方・考え方を変えるだけで日々の暮らしが楽しく学びに溢れたものになる、そんなお手伝いができたら嬉しいです>

あそび×まなびの可能性

いかがでしたでしょうか。

この半年間子どもたちとさまざまな遊びに挑戦して改めて実感したのは、遊びには子どもの気づき・学びがたくさん潜んでいる、ということ。なかでもごっこ遊びには、子どものやる気スイッチをオンにするような不思議なパワーがあって、大人になりきることでさまざまなことを疑似体験したり、発見・吸収したりするんだな、ということです。エイスクールでは小学生向けに「なりきりラボ」「おしごと算数」という仕事をテーマにしたプログラムを提供しているのですが、改めて「なりきる」という学びの世界観は幼児の子どもたちが当たり前のように創り出してきたものなんだな、と感じ入りました。

同時に、「なりきってあそぶ」前段階として、身の回りの物事を「よく見てふれてあそぶ」ことが大切だなとも。おみせあそびであれば、近所のお店を探検したり、お金をじっくり観察したりしましたが、そのなかで得た気付きがおみせごっこを本格的なものにしたのではないかと思っています。日常生活も見方・捉え方を変えればこんなにも気付きの宝庫になって、子どもたちの世界を広げてくれるんですね。

先述した小学生コースとの違いで言うと、小学生コース(なりきりラボ・おしごと算数)は学びの中に遊びの要素を織り込んでいるのに対して、幼児コース(あそびラボ)は遊びの中に学びを潜り込ませている逆転の構造が特徴です。このバランスをいい塩梅で保ちながら、少しずつその比率を変えていくのが、小学生のうちに「学びに向かう姿勢」を養う秘訣のようです。

あそび仲間、募集中!

あそびラボの主役は子どもたち。講師の私は「こんな遊び方があるんだけれど、一緒にやらない?」と誘っているだけにすぎません(そして、その後は一緒になって全力で遊ぶ!)。

様々なテーマで子どもたちが自然とやってみたい!と前のめりになるような遊びのヒントをお届けしたら、それを持ち帰った子どもたちがご家族と一緒にどんどん遊びを発展させていく、そんな楽しいサイクルが生み出せたらと思っています。今通ってくださっている子どもたちも、家に帰ってからもどハマりしている子が多くて嬉しい限りです。

ぜひあそびラボでお会いしましょう!

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\授業体験受付中/
あそびラボは、本郷校・池上校にて毎週水曜日に開講中。詳細・申込はエイスクールのHPから。

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