【正解ではなく性解を】小室友里の結婚が幸せになるための性書#236
小室友里の結婚が幸せになるための性書
読んだ感想と、40代既婚男性鍼灸師(中高の保健体育の免許も取得※更新せず)としての考察を書いていきます。
財布を落とした偶然をきっかけに、この本に辿り着いたんですが
この偶然がなかったら読まなかったテーマでこの偶然に感謝しかない
結論としては、セクシャルコミュニケーションは必要量足りていないということと、学びの機会の個人差をどう埋めるかが問題の一つ
間違いはないが、正解もない ただ性の解釈を考える性解を考えたい
感想と考察と
健康と3大欲求は切り離せないけど、睡眠や食はオープンに語られますが、性はオープンには語りにくいのも現状(30年前に比べたら随分変わりましたが)
でも、現場にいると性の部分が一つの要因になっていることはしばしばあります。
これはセックスの回数やスキルの問題ではなく、スキンシップやコミュニケーションにも繋がる部分で、あまり表層には認識されませんが、根っこの方にある場合が多い。
性欲と考えると、セックスそのもののように聞こえますが生殖行為であり人間関係でもある。
人間関係が不健康のトリガーとなる場合、夫婦やカップルにおけるストレスが全く関わらないか?と言われたら、言い切ることは難しい。
良好な人間関係は、健康にかなり良い影響がある。
はじめに、の書き出し
伝説のセクシー女優という肩書きから、セクシャルコミュニケーションを社会課題として捉えビジネスに昇華させている小室さんに集まった相談が元に本になっている。
経験を具体的な事例をもとにしたQ&Aの数々は、悩み苦しんでいる人の救いとなり得る一つの価値観として読ませてもらいました。
知らないことを知るとか、経験できない世界を擬似体験する類のものではなくて
現実に起こっている、多くの人が体験するものであるがゆえに、とても生々しい
勇気を持って世に出せれたものであり、ご自身の経験からくる回答なので重い。
セクシャルコミュニケーションという言葉が、違和感が少なく耳にできる現代だからこそ一読する意味がある。
少なくとも、僕は気づきが多く素晴らしい本を提供してくださったことに感謝しています。
⚫︎偏見という名の経験値
よくもわるくも、その人の常識はあくまで18歳までの環境で培ってきた経験値と知識が全てで、絶対的なものではないというのが常識だということ
第1章の「したいけど、セックスして嫌われたらどうしよう!」から、最終章の「セックスしないでずっと仲良くしていたいんだけど‥‥」まで、その常識に囚われた人が葛藤する話が出てきます。
とても難しいのが、言い切ることの難しさ
誰かにとっての薬は、誰かにとっての毒になる。
誰かの常識にとっては、肯定的にも、否定的にもなる分野
誰目線で読むかによっても、感触が大きく変わります。
皆さんごとの常識があり、時代があり、環境があるものだから
例えば
Q4初めてのセックスで心がけけることはどんなことでしょうか?
ここでは、小室さんがそもそもセックスは上手下手ではなく当人同士がどう感じるかの問題だと書かれています。
テクニックや経験数が、相手との信頼関係構築の邪魔をするケースもある。
要は、当人同士の相性
そして、結婚などを通して長く時間を共に過ごせるか?という目線もあると
初めてのセックスで心掛けることを、どのように考えているのかはその人の常識の結晶とも考えられる。
相手や、場面によって変わるし、自身の初めて、相手の初めて、当人同士の初めてなど「初めて」にも様々な種類がある。
その中で、自分がセックスを通して「どうありたいか?」の結晶が、不安や知識過多の要因になっているように思う
⚫︎自身の「初めて」の考察
ここを読んで僕自身も、初めての時の記憶はぼんやりながら思い出してみた目線
「なれてないと思われたくない」「大したことないと思われたくない」という思いがあったし、相手を見るというよりは、その後の自分がどうだったか?に囚われていたこともあり都度都度緊張していた時期があったなと回想したりしていて
相手を見れていたのか?と言われると、甚だ疑問な訳です。
カッコつけたいが優位
ただしそれは、18歳までの常識が元になり、その時の精一杯であることは間違いないので後悔はないのですが、女性や、彼女といった相手をどう見ていたか?とも言い換えられると思うんです。
僕自身の目線で、「初めて」を振り返ると、正直そこまで恥かいた記憶もなければ幸福感があったようにも思えないので、なんとも言えなかった。
ただ、カッコつけたい欲求があり、その基準値を下回りたくないって感情が強かった記憶がある(もう30年近い昔の話だが)
加えて失敗が許されない気持ちもある、ましてや好きで付き合えた相手が離れる要因になると思ったら、それは常識の結晶が凝固してもおかしくないなと
眠れぬ夜を過ごし、食事が喉も通らない日があり3大欲求のバグが起こりだす。
周りの人間や、ドラマ、映画、小説、AV、雑誌など触れてきた恋愛観などの常識の結晶でしか行動選択は取れないと考えると「初めて」の体験が臆病になる気持ちは痛いほどわかる。(特に家族とドラマは影響力大きい、その上でのAVの可能性)
当時「自分がどうありたいか?」「相手がどうありたいのか?」なんて考えて、恋愛やセックスしてきていたか?と考えると、それは無かったなと
これを、双方で成長できる相手と信頼し合えることって、18歳では、かなりハードルが高い、しかも知識や経験でカバーされるものではなく相性もある。
いや、ここは幾つになっても難しい人には難しいようにも
失敗の許容と経験
アップデートしていくしかないので失敗と言われる類の経験も、またそこでしか得られないものがあり、その先に幸せになることも今なら理解できる。
ゆえに運命の相手って感じに表現されるけど、そこまでの信頼関係で結ばれてる人は多くないでしょうし、別れるってことは見直す経験の時間を得れるということ位に捉えないと
今の社会構造で、結婚が幸せになるために知るべきことって意味では、セクシャルコミュニケーション込みで、自己開示ができる人間性の成熟が大きく人生が豊かに変わるということなんでしょう
そこを軸に考えると、別れや離婚はポジティブなものとも言えそうだし、概念だけでも、若いうちに知っておくと相手の選び方も変わってくる。
時代の変化によって変わると思うけど、今の時代は精神性の成熟を抜きに身勝手な行為は求められてない様相が強い
今後若年層にも、セクシャルコミュニケーションというジャンルができることで、常識のアップデートが必要というのは、頷けるし常識が結晶になる前に履修しておきたさもある。
囚われや、トラウマが、複雑に絡みメンタルも、フィジカルも滞ることも容易に想像できる。
だって、3大欲求がバグれば、健康にいることは難易度が上がる。
セクシャルコミュニケーションが取れないと、健康でいるのは難しい
(ここら辺は、どこかでディスカッションしたい)
逆にいうと、取れればイージーモードかもしれない。
まとめ
当事者の人が、年齢問わず答え合わせの一つとして読んでおくことをお勧めします。
ただし、読むにあたって感想であり注意点をいくつかあげていきます。
1:誰目線で読んでいるか?
ある程度の人生経験を積んだ方が読むと、この本の登場人物が自分や関わってきた他者を思い浮かべるシーンがある。
その時の経験が、価値観として想起する流れが出てくると思います。
過去の自分や関係者と繋がる。
いい思い出のつもりだったものが、そうじゃなかったかも知れない
そういった思い出の書き換えが起こる可能性がある。
これは、受け入れた方がいい(ただ関係者の実際の気持ちとは別)
また、アップデートされている社会性もあるので、そこも考慮したいところ。
その上で、どうするかの選択をした方がいい
場合によっては、懺悔的になる人もいるように思う
その上で、今後どうするかを考えるにはいいが、後悔のための本ではない
2:自分とつながる
結局のところ、誰にどうするという話の前に「自分がどうしたいのか?」を理解していかないと、HOW TOなどのテクニカルなものや作法、マナーに偏ってしまう恐れがある。
また、他者からしか得られない栄養がある。他者との交流で自分がわかってくる環境や時間も必要
勝ち負けや、間違い探しをしているときは、自分を顧みていないことが多い
幸せの青い鳥が、結局自分の家にあったことと同様で、外ではなく中にある。
3:良かれと思って
良かれと思って、プレゼントするにはハードルが高い
もちろん、渡す相手にもよるけど渡すなら中身を読んでから
取り扱っている内容が、内容なだけに
プレゼントしたい相手とは、読書会するくらいのつもりが良さそう。
「これくらい知っておけよ」みたいな雑な扱いをする人は、セクシャルコミュニケーション力が低いかもしれません
なぜならば、同意を欠いているから
この辺は、ぜひご自身で、小室友里の結婚が幸せになるための性書をお読みください
答え合わせと言いながらも、各自の正解があると思いますので
皆様が、良い性解に巡り会えることを願っております。
#生きラボ #生きやすさラボ #凸凹会議 #呼吸の話をしよう
✳︎最後まで読んでくださってありがとうございます。
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