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【魔法みたいな夜だった】

「魔法みたいな夜だった」という一言だけで
なんのことだか分かる方はきっと5年前に一緒の夜を過ごした方々。
本当に魔法みたいな夜で、今でも私はその魔法の中に生きている。

5年も前で、猛威を振るったウイルスもなかった時代。
私は20代だったし、仕事もしていなかったし、
世の中はディスタンスを取ることなく生きていた、そんな時代。

BUMP OF CHICKENのツアー「aurora ark」東京ドーム公演。
高校生の時にどハマりしてよく聴いていたけれど
大人になってからはハマって聴くみたいなこともなく。
久しぶりの再会は夏のロッキンで
BUMP OF CHICKENを観て、聴いて、
野外の、あの広さを、全て、全て掌握していた。
生で観て実感した、恐ろしい化け物みたいなバンドだと。
心も身体も最後全てバンプに持っていかれたそんなフェスだった。
星空がこれほどまでに似合うバンドがいたのかと。
帰り道の電車の中でずっとバンプの話してたなあ。

そこから程なくチケットが奇跡的にとれて
BUMP OF CHICKENのワンマンツアーに参戦することになる。
ロッキンでの歌を聴いているから、期待大、大。
どんな物凄いライブなんだろうって。
その結果、それが「魔法みたいな夜だった」
今でも思い出せる、あの魔法みたいな夜のこと。
歌が良かった、とか、みんなすごかった、なんてそんな言葉じゃ
なんだか失礼にあたるような、
「魔法みたいな夜だった」もうそれが全てだった。

最後の最後、藤くんがお話をしてくれた
「お前ら今日いっぱい歌ったじゃん、その歌声は未来のお前自身に向かっていくんだと思うよ。未来は何があるかわからないし、つらくてしんどいときが来るかもしれないけど、そういうときに力になれるように。今日の歌声を思い出せなくても、俺たちが歌って思い出す手伝いをするよ。どこにいようと俺たちの音楽はお前のことを絶対に1人にしないから」

(藤くんの言葉はこちらから引用させていただきました)

この言葉の意味が今、5年越しにやっと分かるようになって
実感として私をいつも魔法にかけてくれる。

あの時歌った歌声、私が歌ったことが私自身を励ますということ
そんなことが本当にあるんだって、藤くんが教えてくれた。
今でも辛いことや頑張り時に思い出す。
あの時大きな声で歌ったじゃん、だからだいじょうぶ。って。
それすらも忘れてしまい辛くなってしまう時は
BUMP OF CHICKENの歌が私に思い出させてくれる、
頑張れって言ってくれる。

BUMP OF CHICKENの大きさ、偉大さ、
5年経った今でもなお響いてくる言葉。
当たり前のようにそこにある音楽に私は今も励まされ続けている。

あれからライブに外れ続け、この魔法の次
次の魔法を早くかけられたい、そんな私なのでした。

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