7通目2020/11/27【好きなもの、ことの話】

ぴーすけとあさ山の往復書簡

前回のお話↓

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すっごく軽く聞いたつもりだった。
ぴーすけくんってこんなにも深い。
わたしたちは考えない人について、よく話をする。
そのたびにわたしは考えることの
大切さについて考える。
なぜなら、考えない人に傷つけられることが多いから。

わたしは嬉しい。
誰かが自分と繋がっていて深く考えてくれている。

ぴーすけくんにとって
わたしの【好きなもの、こと】は
不可解かもしれない。
でも、またひとつ知ってもらえたら嬉しい。
世の中にはこんな人もいるのだと。
素直な【すき】を書いていくね。

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出会いは大阪の骨董品店。
絶望のような希望のようなかお。
何を考えているのか。
何を考えて作ったのか。
織部焼の深い緑に、ツルッと薬がかかっている。
深い。店の端にぽつりと腰掛ける。深い。

いつの間にかレジへ。確か2000円だったと思う。
見つけたときは、重いとかこの後の予定とか
吹っ飛んでしまう。
頭の中はそのものの居場所。
うん、あの棚だな。真ん中。

「よく、見つけたね。これいいでしょう。」
おじさんはニコニコと新聞紙に包む。
嬉しそうに「ええ買い物したわ。」と言うわたしに
母は「あんたほんま好きやなぁ。でもそれええやん。」
よき理解者のひとり。

たまたま次の日もその店の前を通った。
「あっ、昨日の!」
「あれからねぇ、お客さんがアレどこいった?
売れた?って聞いてくるんですよ。」ニコニコ言う。

「みんな、気になってたんやん。」
わたしの収集癖のはじまりである。

わたし が 見つけた。
わたし が いいと思った。
わたし が すきなもの。

画像1

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ボロ屋と勝手に呼んでいる。
いわゆるリサイクルショップがある。

誰かが捨てたものが売られている。
その中に、光って見えるものがある。
決して高くはない。

誰かにとってはゴミである。価値はない。
でもわたしにとっては宝。
高いお金を出せば簡単に見つけ出せると思う。
セレクトされているお店に行けば。

でもわたしは、わたしの足で、わたしの目で
見つけだすことが好きだ。
まるでアイドルの発掘のよう。

画像2

スーツケースに厳選して詰めて持ち帰ったサンゴ。
あとのことなんて考えない。
絶対ゴミになんかならない。

死んだ姿が美しいサンゴ、この花器の前。
花器はたしか「いらないもの展示場」で見つけた。
失礼である。いらないものじゃない。

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画像3

高知の川で拾った石。
総社の河原で拾った石。
石同士も気まずいだろう。あ、はじめまして。。。

ボロ屋で見つけた300円の亀山ガラスの花瓶。
自然にできたものと誰かが作ったもの。
あわせたくなる。不思議だ。feat.石。

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画像4

こうして自分だけのたまらないをあつめる。
自分だけの価値をつける。ことがすき。

出会いかたもおもしろい。
かつてどこかで輝いていたものに違いない。
自分だけの価値を見つけたい。

余談
この手の写真をインスタに載せたら
意外といいね!くるんだよなぁ。
みんな案外すきなんかな?
いいって思ってくれてるんかな?謎である。

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ぴーすけくんが言っていた
瞬間瞬間のすき!をわたしは持ち帰って
眺めているんだと思う。
それができるものを集めているのかな。

ちょっと読みにくい文章になってしまったかも。
伝わるといいな 笑

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あ、こんな出会いかたもあったんだった


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