トライフルさんを応援します

コロナ禍の中で演劇業界も苦しい状況にあるようです。
舞台やが君の制作会社であるトライフルエンターテインメントさんがクラウドファンディングを実施しておられます。実施期間は残り11日です。(7/18現在)
私は『やがて君になる』原作のいちファンですが、トライフルさんを応援しています。
舞台やが君に関する思い出を振り返りながら、つらつらと思ったことを書いてみました。誤解を招く表現や失礼な書き方になっているところがありましたらお許しください。

◎舞台やが君について
もう1年半ぐらい前のことになりますが、正直言いますと『やがて君なる』が舞台化すると聞いたとき、最初の感想は「えぇー……?」でした。
2次元オタクは2次元ものを3次元化することに少し抵抗を感じてしまうことが多く、漫画の映画化に対するトラウマとか、自分が好きな原作のイメージを壊されることに対する不安感とかもあるのかなぁと思います。

私はやが君原作至上主義のオタクなわけで、やが君原作のイメージを3次元で表現できるのか……とか侑ちゃんのピンク髪3次元でやったら変なんじゃ……とか、声もアニメの声優さんのイメージがついているから、舞台俳優さんの声で受け入れられるかな……とかあれこれ不安でいっぱいでした。

女性向けでは刀剣乱舞とか少年漫画とかが舞台化してて好評らしいというイメージはありましたが、今までそういう舞台を見る機会もなく、2.5次元舞台に対する漠然としたよくわからない不安とかがまぜこぜで、私の最初の印象としてはやが君舞台化ってまじで大丈夫かな……って気持ちが大きかったです。

その後、キャストの発表があったり、原作サイドや舞台公式からの舞台関連ツイートを見るうちに、意外とよさそうかも……というイメージに変わっていきました。舞台公式もキャストさんも練習風景の写真を定期的に上げてくれたり、キャラの誕生日まで祝ってくれたりして、サービス精神すごいなと思ったのを覚えています。

まぁ蓋を開けてみれば公演初日から注目度が高く、「#舞台やが君」がトレンド入りしたり、Twitterの口コミでも評価がどんどん上がっていって、チケットも14公演中13公演完売したようで、これは奇跡的な数字だとか。

公演期間中は仲谷先生始め原作サイドの観劇ツイートや舞台やが君公式、舞台キャストさんのツイートもとても楽しめました。普段やが君界隈にいない人たちの感想をハッシュタグでたどれたり、一度見てハマってリピーターも続出してるとかで、遠方で観に行けなかった私にも皆さんの興奮が伝わってきて毎日面白かったです。好きな原作の舞台が多くの人に評価されているのはとても嬉しいですね!
公演終盤には編集さんのキャストさんに対する限界オタクツイートなどもあって(笑)、さらにそれに河内さんや小泉さんが反応してくれたりして、本当に楽しかった!!#舞台やが君ロスのタグは小泉さんからだったかな?

その後、BD&DVD特典で主演キャスト二人で水族館デートをする企画が持ち上がり、それに対して行われたクラウドファンディングに目標額の約4倍以上の支援が集まるという衝撃の結果に。アクアパーク品川の貸し切り費用の高さにもびっくりしましたが、オタクの熱量にもびっくりしましたね!
大勢のオタクが推し達のデート代を喜び勇んでお布施したと界隈で話題に(笑)

私は直接舞台を見ることはできませんでしたが、円盤化のおかげで見ることができました。公演期間中、見に行った人たちがキスシーンについてざわざわにやにやしていた意味もよくわかりましたし(笑)、舞台版やが君として細部まで非常に楽しむことができました。アニメ版とのシンクロがあったり、舞台ならではの演出も興味深かったです。
また主演キャストの河内さん小泉さんも原作を何度も読んでキャラを理解したうえで、プロ意識をもって演じてくれているのが伝わってきて、嬉しかったですね。噂の特典映像の水族館デートもにやにやしながら楽しませていただきました(笑)

やが君原作終了と共に、アンコールプロジェクトの一環として、舞台やが君encoreの制作も発表され、公演が終わって半年以上もたつのに、舞台公式がホワイトデーやキャラの誕生日にキャストの写真で盛り上げてくれたのも嬉しかったですね。

そんな時に来た前代未聞のコロナパニック。
原作も終わってやが君ロスだけどアンコールプロジェクトのおかげでなんとか生きる希望を保ちつつ、10月の舞台やが君encoreへの期待を胸にやが君オタクが日々仕事を頑張っていた頃でした……。
じわじわと社会生活や身近なところにも影響がひろがり、世間の風評や感染者数の増減など日々メディアやSNSに一喜一憂させられ……世界中がとにかくパニックの一言でしたね……。

人が集まることを回避するのが感染対策のひとつになっていることがエンターテイメント業界に大打撃を与えていますよね……。今まで当たり前だった日常の楽しみが無くなってしまうのは本当に悲しいです。
数か月ぐらいで収束するだろうという甘い期待も裏切られ、いつまでコロナとの闘いが続くのか……まったく先の見えない状況に息が詰まりますね……。舞台クラスター報道などもあって、10月の舞台やが君encoreはどうなるのか……非常に心配です。

◎トライフルさんについて
最初は舞台公式のサービス精神すごいなってところからTwitterを追っかけていたぐらいです。その後どうやら中の人らしいプロデューサーの辻さんのアカウントも見るようになりました。
公演が終わっても原作関連のRTしてくれたりキャラの誕生日をお祝いしてくれたり、舞台キャストによる原作キャラのポーズ再現写真などとにかくサービス精神が素晴らしい!!
仕事で関わった作品に対して、原作ファンのガチ勢にも引けを取らないぐらい作品を愛してくれるって……なんかすごくないですか?制作サイドってもっとドライなものだと思ってたんで。仕事が終わればこの作品との関係は終了、みたいな。

アニメやが君公式にも感じることなんですけど、メディアミックスで関わってくださっているスタッフさんのやが君愛がすごい。ファンとしてはそれは本当に嬉しいわけです。向こうは仕事で関わっているだけだから、ファンとの温度差はあって当たり前、みたいなイメージをいい意味で裏切ってくれて嬉しかったです。

日本の演劇は儲からないみたいなことを聞いたことがありますが、最近は女性向け2.5次元の影響で結構増えてきてるのかなって印象です。
原作の知名度とかで、舞台化でどれぐらい儲けがでるかの予測はある程度できると思うんですが、そこであえてやが君を選んでくれたのがすごいと思うんです。ただ儲けのためならやが君を選ばないと思う。百合漫画業界では知名度は高いけど、メジャー系漫画と比べると高くない。男性向けの演目の舞台はなかなかチケットが売れないらしいし、百合=男性向けのイメージですし。
それでもやが君を演目のひとつに選んでくれて、原作を大切にして、原作サイドとも密にコミュニケーションをとりながらファンが納得する形で舞台化をしてくれたのはとてもありがたいことだなと思います。

やが君は縁の話だというようなことを編集さんが言ってた気がしますが、トライフルさんの舞台だからやが君原作知らないけど見に来たっていうお客さんもいたらしく、舞台やが君が無ければその人たちとやが君が繋がることはなかったと思うので、まさにトライフルさんが繋げてくれた縁だなと。

トライフルさんの観客に対する態度がすごく丁寧なところもとても好感がもてます。ただお金を落としてくれる客、みたいな考えをしていないってのが日頃のツイートとかブログとかから伝わってきます。キャストさんへの対応とかも人間味を感じるというか、一人一人の役者をリスペクトして大切にしてあげてるんだなってのが伝わってきます。

今回のクラファンで早々に目標額に到達したのも、トライフルさんのこれまでの舞台への評価とか、プロデューサーの辻さんのお人柄というか、そういうものの結果なのかなって思います。大変な状況だけど頑張ってほしい、またトライフルさんの舞台がみたいっていうファンの思いや激励の詰め合わせみたいな!
noteでも言っておられましたけど、作品名やキャスト名をあえてださずに支援をつのる方法はマーケティング?という意味ではマイナスなのかもしれませんが、そういう実直な部分がむしろ好意的に受け入れられているような気がしました。

今のコロナの状況や「舞台」クラスターの報道等考えると舞台関係者にはまだまだ苦しい状況が続くと思います。先の見えない現在の状況を考えると今回の支援金額でも十分とは言えないと思います。
観客サイドとしてはほんの少しのお金という形での支援とSNS等で舞台の感想とか激励を伝えるぐらいしかできませんが、なんとか踏ん張ってほしいという気持ちでいっぱいです。

トライフルさんの舞台だから見たいと言っておられるファンの皆様も、トライフルさんの新しい舞台が見られる日を待ち望んでると思いますし、やが君ファンとしてはやっぱり舞台やが君encoreを見たいなと思います。

エンターテイメント業界がまた以前の活気を取り戻す日が来ることを、心から祈っています。

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