保守政治団体の活動分析
メモ程度のものです。保守政治団体がどのな活動を行っているのか、を軽く調べました。
ホームページからのものですがざっくりこんな感じでした。
・情報発信に関わるもの
・特定テーマに関しての街頭演説
・ポスティング活動
・講演会
・デモ行進
・ネットを利用した情報発信
・組織のミッションに関わるもの
・国会議員議席の獲得のための活動(選挙)
・競合に対するもの
・落選運動
・組織運営に関わるもの
・人材の獲得(HPでは具体的なものは発見できず)
・支部を作る
・寄付を集める
・党員(有料、無料)を募る
・党員に対する情報発信(メルマガ等)
目指すもの
目指すものとしては、以下になるかと思います。
・政策の実現
・選挙であれば公約の実現
実現に向けてのステップとしては、以下があげられそうです。
・国会議員の議席を獲得すること
・政党交付金の交付の対象となる政党になること
見つからなかったもの
一方で、政策の実現に関してのロードマップや戦略は見つかりませんでした。企業活動で言えば、中期経営計画のようなものは無いように見えます。
顧客
政治団体にとっての顧客は誰でしょうか。
・顧客:党員
・顧客:寄付者
・潜在的な顧客:選挙の有権者
・潜在的な顧客:今後上記になるかもしれない人
・潜在的な顧客:競合の顧客
競合
政治団体にとっての競合は、他の政治団体です。
・政党交付金の交付の対象となる政党(国政政党)
・その他の政治団体
・公約が似ている政治団体
・公約が似ていない政治団体
マーケティング
マーケティングの基本的な考えは、我々が何を望むか、ではなく、顧客が何を望むのか、を考えることから始まるとされます。
政治団体にとっての顧客は、何を望むのでしょうか。大枠としては、顧客の価値観にあうような政策の実現といえるのではないでしょうか。
ただし、それだけで、顧客が党員化したり、寄付者になったり、選挙で投票してくれないと思われます。
商業的な製品やサービスと違い、党員化の費用や寄附金額により、顧客が何かをすぐに得られるわけではありません。保険のように、すぐに対価が得られないようなサービスもありますが、そのようなサービスに期待するものと、政治団体の顧客が期待するものは異なると思われます。
参考として、日本第一党では、党員になることで、以下のものが提供されるとします。
機関紙年2回+党本部行事の案内(希望者のみ)
党員資格更新の案内(機関紙、行事案内に同封の場合あり、機関紙、行事案内を希望しない党員には更新の案内のみ送付)
過去の機関紙の内容
メールマガジン(希望者のみ)
基本的には、機関紙やメルマガとったものを通じた、情報です。
実際は、顧客は、これらの情報が得られることを目的として、顧客になるわけではないと思われます。
もちろん、情報が役に立つこともあります。しかし、それは、顧客にとって有益なものではければなりません。単に行った活動ではなく、得られた成果は何なのか、その成果は目標に対して寄与しているのか、得られた教訓は何か、そういったレベルのものがあると良いと思われます。
比較として、アイドルのファンクラブのように、得られる情報自体に価値がある存在ではないと思われます。アイドルと違い、政治団体の運営者や活動自体に興味があるわけではないためです。
他にも、スポーツのファンクラブでいえば、グッズを買えることや、何らかの特典があることが、顧客として望んでいることではないと思われます。基本的には、応援し、優勝してもらうことが望みとなるでしょう。
顧客として、政治団体に求めることは、政策の実現のために顧客から得られたお金が、どのように有効に使われるかどうかではないでしょうか。
そういう意味では、ロードマップや戦略といった、投資した金額がどのように成果に結びつくのかといったことを把握できるようなものがあると良いと思われます。
ある成果を得るために(何かを達成するために)、何が必要で、資金としていくら必要で、それらをどのように配置し、行動していくのか。そのような見える化が望まれるのではないでしょうか。
まとめ
この記事では、既存の保守政治団体の活動を見ました。また、行っていない活動に関しても見ました。
さらに、政治団体にとっての顧客と競合が存在することを指摘しました。
最後に、マーケティングの視点から、政治団体の顧客が望むことが何かを議論しました。
補足資料
政策周知の活動例。
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