37.違う

いつもと、違う
肺にあった小粒のような、ライフルのかけらのようなものが、煮えたぎった悪夢の中から溶けて消えた。
少しばかり不安定だったが、買い置きの食べ物や夢で見たお守りのことを思い出し、なんだかいつもより存在感を増して見える本たちを眺めながら、安定に着いた。

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