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ちいさな絵の具。


わたしは常にお金ギリギリ、リアルフェイスで生きているのだけど、
今日は久しぶりに古本を買って、カフェに入って、それを読んだり、文章を書いたりした。

カフェで何かをすること(本読んだり日記書いたり絵描いたり)が好きだったけど、ここ最近は専ら家になった。
休みの日に外に出て空気を吸うこと、散歩は必須なのだけど、個人的なものを描いたり書いたりするのはやっぱり家がいいなと感じ始めたから。

しかし今日は臨時収入があったので、久しぶりに外でゆっくりしてみた。なんだか、ものすごく贅沢をしている気分になった。

装苑のコラムを読んで、買った古本を少しだけ読んで、今日感じたことや気づきをノートに書いた。
雨が降る前みたいな空模様で、とりとめもないような気分になっていた。

帰り道に、スケッチブックを買って帰った。今書いているやつがもうページが切れてしまうから欲しかったんだ。
正直、紙の違いとか分からないから、見た目と大きさと、あとは直感で決めた。それにしてはかなり時間がかかった。

新しい色の絵の具もひとつだけ買った。
たくさんある色の中で選ぶ。派手な色にした。今の気分。
ころんと小さな絵の具。宝物だなあ、と思う。

一気に買い揃えるのもいい。夢がある。
でも、吟味したひとつを愛おしいなあと思いながら家まで運ぶ喜び。

自分は一気に買えるお金がないだけだけど、
お金持ちになったとしても、その静かでじんわりとした喜びを忘れないぞ、と思う。

わたしの今日のノートにはこんなことが書いてあった。
「自分でも気が付かなかったくらい、息を吸って吐くように、
それと同じくらいのリズムで、自分は自分の存在を否定している」

ほうほう。なるほど。
(わたしは書いている時はあまり脳が動いてなくて、なんか無意識に近い状態で
今感じていることをバーと目の前に放っている感じで、
数時間後とかに読み返して驚くことがよくある。)

たまに居心地の悪い日というのがある。
自分の身体と魂が合致してない感じというか、
なんか宙に浮いてふわふわしている感じというか。

今日はその日だった。
そういう日って割とよくあるので、寝不足だなあとか運動不足かな、とか
色々考えつつ無視してきていたのだけど、
今日の自分の言葉が妙に腑に落ちてきた。

自分がどこに向かっているのか分からない時。
自分の中で、本当はこれをすべきなんじゃないか、自分の考えは正しくないんじゃないか、
そういうことを考え始めた時。他人と比較している時。

そういう時って、その所在の無さみたいなのが感覚として出てくるんじゃないかって気がした。
そしてそういう時って、自然に自分を否定している。当たり前みたいに否定しているので、気が付かない。

直近の数年間で、わたしはかなり自分のことを知って、自分のことを支えられるようになってきたと思っていたけど、、ああそうかあ、と思った。

どうしたらいいか、とかよく分からないけど、
なんかとにかくそれに気がついたことがすごく重要なことのように思う。

なんの根拠もなく、大丈夫だなと思っている。

晴れるか、雨が降ってくれたらいいな。
では、また来週。

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